別名ビタミンMという、水に溶けやすいビタミンの一種で、日本では少し古い情報で欧米に比べると随分と少ないようにも思える1日に240 μg(mcg:マイクログラム)程度の摂取が推奨されています。
WHOでは健康的な妊婦で毎日400mcg程度、神経管疾患の家系の妊娠中の場合ではその10倍程度がおすすめされているようです。
葉酸には赤血球を作り出す役割や、細胞の再生を助ける役割があります。
調理後の食品から摂取することが難しい物質なので生の野菜・果物やサプリメントなどで摂取することが効果的だと言われています (⇒葉酸の説明続き)
葉酸はホウレンソウやアスパラガス、いちご、マンゴー、レバーなどに多く含まれています。
しかし、調理や長期間の保存による酸化によって葉酸は壊れてしまうため、新鮮な生野菜や果物が葉酸をはじめとするビタミンミネラルや酵素の栄養素を摂取するのに良いとされています。
また葉酸は造血作用や胎児の細胞の新生を助ける作用があると言われていますが、通常はまだ妊娠に気付かない第一週が最も葉酸を必要とする期間なので、妊娠を計画している段階で葉酸を摂取するのが良いと考えられています。
妊娠中の女性には葉酸がおすすめされる場合が多いのは世界共通のように思いますが、世界的な健康組織であるWHOでは特に妊娠中の最初の10週間においては神経管疾患のリスクを減らす目的から毎日400mcg程度の摂取がおすすめされています。また、妊娠中で神経系疾患の家系で育った女性においてはその10倍以上にあたる一日5グラム(5000mcg)程度の摂取が推奨されています。
加熱によって葉酸が失われるために食品としては生野菜や果物がおすすめですが、葉酸のサプリメントも一般的に普及しています。特に妊娠中の摂取については葉酸のサプリメントで過剰に摂取しすぎないことも重要です。
クラクラすると感じる方、調子がイマイチと感じる方、女性の方、妊娠している方、成長期の方、ストレスにつながりそうな考え事や心配事がある方等におすすめです。
葉酸と妊婦、妊娠と葉酸の健康、参考文献:Journal of Endocrinology, 2015;224(3):245 DOI:10.15301 JOE-14-0448
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