免疫システムを自然に高める健康的な予防方法！？
免疫システムは、ご存じのとおり、体を有害な微生物や毒素から体を守る働きを備えていることでも知られています。
免疫システムが弱まっていると、傷の治癒が遅れたり、風邪などの感染症やその他の感染症のリスクが高まる可能性があります。
インフルエンザやコロナウイルスなどに対抗するべく免疫力を高めるにはどのようにしたら良いでしょうか？
寒い季節の到来で気になる免疫システムの高め方を、栄養の観点や、行動の観点から探ります。
食事の微量栄養素
「微量栄養素」と呼ばれることが多いさまざまなビタミンやミネラルは、健康な免疫システムに必要不可欠です。
免疫反応に関与するとされる主な微量栄養素には次のものがあります。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、亜鉛、鉄、銅
研究によると、これらのビタミンやミネラルの わずかに不足していても、免疫機能が損なわれる可能性があることが示されています。
可能であれば、バランスの取れた食事からこれらの微量栄養素を摂取することが理想ですが、難しい場合もあるかと思います。
また、ストレスをはじめとした多くの要因により、不足してしまう可能性もあります。
現在、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛の3つの微量栄養素が特に免疫サポートを提供すると言われているようです。
これらの栄養素についてさらに深堀りしてみます。
-ビタミンC
ビタミンC（アスコルビン酸）は、免疫システムをサポートする強力な能力を持つ水溶性のビタミンです。
体の成長や傷の治癒、鉄の吸収を助けます。
ビタミンCは抗酸化物質でもあり、特定の癌や心臓病の予防に役立つ可能性があるとも言われています。
研究では、ビタミンCは一般的な風邪のリスクを50%近く減少させたことがわかっています。
また、風邪の時にビタミンCを追加で摂取すると、一般的な風邪の期間を最大で半日短縮し、胸痛、発熱、悪寒などの症状を軽減できる可能性があることがわかっているようです。
-ビタミンD
ビタミンDは、体が風邪などの細菌やウイルスの病気と戦うために重要な役割を果たします。
ビタミンD欠乏症と、新型コロナウイルスによる入院リスクの増加との間に関連性があると考えている研究者もいるようです。
いくつかの臨床試験では、1日あたり400IUまたは10mcgのビタミンDを補給すると、風邪の予防に役立つ可能性があることが示唆されています。
-亜鉛
亜鉛欠乏症は、白血球であるリンパ球の形成や活性化を損なうことにより、免疫系を弱める可能性があります.
いくつかの研究は、亜鉛の摂取不足がウイルス感染のリスクを高める可能性があることを示唆しています。
亜鉛入りのトローチが、風邪の期間を短縮する可能性があることを示すものもあるようです。
さらに、免疫力を高めるもう1つの自然な方法として、プロバイオティクスの摂取があります。
プロバイオティクスは腸内細菌のバランスを整えることがわかっており、それが免疫に有益な効果があるということも示されています。
2020年に実施された研究では、プロバイオティクスの使用が上気道感染症の発生率と期間を短縮する可能性があることも明らかになったようです。
行動
体の自然な防御を助けるためには、健康的な日常生活を維持することも大切です。
以下の行動は健康と上手に付き合う上でも、免疫機能を高い状態で保つためにも有益との報告がなされています。
-禁煙
-適度な運動
-アルコールの過剰摂取を避ける
-手を洗う
-ストレスを上手に発散する
-果物や野菜をたっぷり使ったバランスの取れた食事をとる
-適度な体重の維持
-7時間以上の睡眠時間を確保する
これらを毎日行うことで、自然と免疫システムを活性化できる可能性があります。
どれも、当たり前のことのようですが、いざ毎日続けるとなると難しいことが多いかもしれません。
ですが、栄養だけ取っていても行動が伴っていないと免疫システムの強化は期待できないかのうせいがありますので、参考にしていただくと良いのではないでしょうか。
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