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夏野菜は必須栄養素のカリウムを摂って健康と予防に?

2022年08月10日

旬の野菜と食品栄養素

夏野菜と言えば、キュウリやトマト、ほうれん草、スイカ、パセリ、枝豆などが知られるところです。

このような季節を代表する野菜には、その季節に起りやすい不調を防ぐための栄養素が多く含まれています。

夏は、気温とともに体温も上昇します。

また、紫外線も大変強いです。

このような時期に必要とされる栄養素は、新陳代謝を活発にする手助けをしてくれるカリウムです。

カリウムの大切さから、真夏の健康のヒントを探ります。

カリウムの役割

カリウムは必須栄養素で、細胞機能の維持に重要な役割を果たしています。

カリウムはミネラルの一種で、新鮮な野菜や果物に豊富に含まれています。

特に、大豆やパセリ、スイカなどの野菜には多く含まれます。

カリウムは塩分に含まれるナトリウムを輩出する働きがあるため、塩分の多い食事をとる際には意識的に生野菜や果物も一緒に摂ることを心掛けることで不足しにくくなります。

私たちが普段口にする先人が築いてこられた和食は、食品自体や食事の中に含まれる栄養素が豊富です。

その一方で意外と塩分が多めに含まれているため、カリウムの栄養素を含む食べ物や食事を意識して食べることが夏はとりわけおすすめです。

カリウムと高血圧

高血圧は、心血管疾患の主要な原因の一つであり、脳卒中や冠状動脈性心疾患、心筋梗塞、心不全などにもつながる重要な危険因子です。

多くの研究で、高血圧は食事によるコントロールが可能ということがわかっていますが、その中でも重要な栄養素がカリウムです。

果物や野菜を大量に消費する人々には、高血圧の人は少ないと言われています。

その理由には、カリウムの血管拡張効果や、血圧降下の役割が関連するようです。

カリウムと糖尿病

糖尿病の症状は、カリウムバランスの乱れによる重度の低カリウム血症によるものが多いようです。

カリウム摂取と糖尿病の関係は深く、ある追跡調査で研究者らは、BMIが29以下の女性における2型糖尿病の発症リスクの低下とカリウムの高摂取が関連している可能性があることを発見しました。

さらに、カリウム摂取量の低い人々は、高い人々と比較して糖尿病を発症する可能性が2倍以上であることが明らかになったそうです。

その上に、カリウムの栄養素を含む食べ物や食事、あるいは食習慣が継承されることで、骨格と腎臓にも健康上の利点をもたらすことが示唆されています。

カリウムが豊富な食事パターン

血圧を低下させ、糖尿病のリスクをも減らすことでも知られているカリウムを大量に摂取する食事パターンでは、ほかにも身体に良いとされる仕組みが備わっているようです。

カリウムの増加に伴うナトリウム摂取量の減少、カリウムやマグネシウム摂取量の増加、果物および野菜の消費の増加、さらにカリウムを多く含む野菜や果物の豊富な摂取などによって、酸化ストレスや炎症の減少が見込まれると報じられています。

それらを行うことで、また抗酸化作用にも期待できます。

そして、栄養価豊富なほかの食材と組み合わせることにより、ますます健康への近道と言えるのではないでしょうか?

夏野菜を含む、カリウムの含有量の多い食材は以下のとおりです。

-こんぶやわかめ、ヒジキなどの海藻類
-ジャガイモ
-枝豆
-スイカ
-切り干し大根
-いんげん豆
など

まとめ

夏野菜に多く含まれるカリウムの摂取量の増加は、脳卒中や冠状動脈性心疾患、心筋梗塞、心不全などの発症の主要な危険因子である高血圧のリスクを低下させてくれる可能性があります。

さらに、適切なカリウム摂取は、糖尿病のリスクをも制限する可能性があります。

また、カリウムを豊富に含む野菜や果物を摂取することにより、その他の抗酸化栄養素やポリフェノールも併せて摂ることが可能です。

いずれにしましてもカリウムは、塩分の多い現代の食生活では不足されがちな栄養素で、私たちの健康に大切な栄養素であることは間違いありません。

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引用文献:
カリウム
夏野菜の効能について
Potassium Intake, Bioavailability, Hypertension, and Glucose Control

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