線維筋痛症とコエンザイムQ10
2013年3月に報告された研究によると、コエンザイムQ10が線維筋痛症の症状の緩和に有意に関係することが伝えられました。
コエンザイムQ10:
日本でもおなじみとなった補酵素で私たちの体内にも存在するコエンザイムQ10は、認可されるまでは、心臓薬として使用されてきた補酵素成分です。
体内でビタミンのような強い抗酸化作用をしてくれることでも知られています。
また、体内にコエンザイムQ10は存在するものの、20歳頃をピークに年齢と共に減り続けることからも老化やサビを少しでも遅らせたい人たちの間で特に人気となっています。
線維筋痛症:
線維筋痛症は体中に痛みが広がる原因がまだはっきりしていない症状のことをいうのだそうですが、アメリカでは少なく見積もっても、報告されているだけでも500万人以上もの成人が線維筋痛症を患っていることが伝えられています。
線維筋痛症とコエンザイムQ10の調査:
2013年3月に報告された調査では、線維筋痛症を患う20名の協力のもとで、コエンザイムQ10を毎日300mgを摂取する被験者グループと、他方は偽粒であるプラセボ粒を摂取するグループに分けて40日間にわたって毎日摂取。
調査開始前にあらかじめ線維筋痛症で使用する症状質問に加えて、さまざまな機能や体液、組織の科学的組織についての身体の対抗する力間の釣り合いである平衡状態の細胞エネルギーホメオスタシスの役割をする酵素の値や炎症、抗酸化酵素、ミトコンドリア力も含めて観察し、スコア化する方法が実施されました。
調査の結果:
コエンザイムQ10のサプリメントを摂取した被験者グループの方では、特に痛みの軽減、疲労、朝のダルさにおいても改善が見られたということでした。
炎症からの回復や抗酸化酵素、ミトコンドリア力も改善されたことが伝えられました。
研究者らは今回の研究内容を踏まえ、コエンザイムQ10が線維筋痛症に対して治療効果の可能性を見出したことを報告しています。
食べ物で補給するコエンザイムQ10:
コエンザイムQ10は私たちの身近な食べもでも補うことができます。
補酵素である以上、ある程度新鮮であることが大切で、新鮮であるほど補酵素の量が多いといえますが、動物性ではイワシやサバの魚にコエンザイムQ10が豊富に含まれています。
植物由来の食べ物ではブロッコリーや落花生に含まれていることが伝えられています。
Corbero M.D., et al. Antioxid Rodox Signal. 2013 Apr. 6.