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早期閉経の認知症をはじめとする女性ホルモンと健康への影響に大豆入食事?

2022年06月17日

女性の健康

報告によると、早期閉経(40歳前~45歳)を経験する女性は、全体的な死亡率、心血管疾患、神経疾患、精神疾患、骨粗鬆症、および他の後遺症のリスクが高いとのことです。

そのリスクは、閉経時の年齢が早いほど増加するようです。

これらには、女性ホルモンが関与している可能性がありそうです。

早期閉経に伴う健康へのリスクと、健康維持のための対処法を探ります。

早期閉経は誘発される?

女性の自然閉経は50歳前後とされており、早期閉経は40歳前や、40~45歳での閉経を指します。

日本産科婦人科学会の定義によると、閉経とは、卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいいます。

月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。

日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えます。

早期閉経は、誘発される可能性があります。

たとえば、ガン治療における化学療法などの医学的介入または両側卵巣摘出術などの外科的介入が一因である可能性があります。

原因にかかわらず、自然閉経の平均年齢よりかなり前の年齢で女性ホルモンのエストロゲン欠乏症を経験した女性は、病気への早期罹患率および死亡率のリスクが高いことが認識されるようになったとの報告があります。

早期閉経とエストロゲンと疾患の関係

早期閉経は、自然発症または誘発性にかかわらず、早期死亡、心血管疾患、神経疾患、骨粗鬆症、精神性機能障害などの可能性が上がるとされています。

早期閉経が、ホルモン状態のと関連して、各組織または臓器の機能不全および病変につながる第一歩となる可能性があるためととらえられています。

そしてエストロゲンは、これらの結果の一部を軽減すると言われています。

対処法として、国際更年期障害学会などの専門組織は、早期閉経または早期卵巣不全の女性にエストロゲン補充療法を推奨しているそうです。

エストロゲン補充療法によってエストロゲンレベルを回復させることは、心血管疾患、骨粗鬆症、およびおそらく認知症の後の発症を減少させるといういくつかの報告があります。

早期閉経の認知症へのリスク

2022年3月1日に米国心臓協会の会議で発表された新しい研究によると、40歳より前の非常に早期に閉経している女性は、50歳頃に閉経する人よりも後に認知症を発症する可能性がより高いかもしれない、と示唆しています。

英国の153,291人の女性の健康データを調べたこの研究において、研究者らは、どの参加者がアルツハイマー病や血管性認知症あらゆる種類の認知症を発症したか、また、認知症リスクが閉経時の年齢とどのように関連しているかを調査しました。

この研究では、45歳前後に閉経に入った女性は、50歳で期間が終わった女性と比較して、65歳前に認知症と診断される可能性が30%高いことがわかりました。

原因として、若い年齢でのエストロゲンの低下が発症の要因であるかもしれないとのことですが、エストロゲンの効果を決定するためにはより多くの研究が必要です。

エストロゲンの補充には大豆?

大豆の摂取によってエストロゲンが補充できるようです。

研究によるとイソフラボンは、大豆植物性エストロゲンであるため、イソフラボンと他の大豆成分の摂取によって、閉経後の女性にがん予防効果を発揮する可能性があることを示唆しています。

言うまでもありませんが、日本には先人から伝わってきた和食に大豆が豊富に含まれています。

大豆を使用した食べ物や食事をすることで、早期閉経による認知症や心血管疾患などへのリスクの低下にも期待できるかもしれません。

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引用文献:

Premature menopause or early menopause: long-term health consequences
日本産科婦人科学会
Dementia link to early menopause
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