健康的な健康寿命とエイジングケアや老化を得るためのヒント
人間の寿命は昔に比べて伸びてはいるものの、皆が必ずしも常に健康に暮らしているわけではありません。
医療は確実に進歩していますが、私たちが目指すのは健康的なエイジングやエイジングケアの中にある老化です。
定期的な運動や栄養価の高い食事を伴う健康的な生活習慣は、健康寿命、つまり私たちが健康で生きる年数を伸ばしてくれます。
その具体的なヒントをお伝えしたいと思います。
高齢者の健康状態
高齢者の大多数は、何らかの障害、生活の質の低下、もしくは命にかかわる可能性のあるなどの慢性的な不健康状態にあるようです。
具体的には、高血圧、冠状動脈性心疾患、糖尿病、癌、関節炎、肝炎、腎臓の衰弱または不全、喘息、慢性閉塞性肺疾患などの少なくとも1つの慢性的な症状と戦っていることが報告されています。
さらに、先進国の場合では、高齢者の60%前後の人々において、これらの条件の2つまたは3つと戦っていると言われています。
老化と疾患
研究によると、心臓病、癌、認知症などの慢性的な加齢関連疾患の根本的な原因はすべて、老化自体によるものだという報告があります。
老化とその病気は、老化の現れであるため、切り離せないものだとも言われています。
したがって、酸化ストレスや炎症など、老化を定義する症状の進行を遅らせることができれば、多くの病気の発症を遅らせることができるということになります。
生活習慣と食事を整え社会的に活動する
健康な生活を長期間維持するためには、生活習慣を整えることが不可欠です。
ある研究では、喫煙したことがなく肥満でもなく、適度にアルコールを摂取した50歳以上の人々は、人口全体と比較して障害の発症を最大6年間程度遅らせることが報告されています。
また、別の研究では、地中海式食事療法を徹底し、身体的に活動的であり、喫煙を控え、適度にアルコールを摂取した70~90歳の人々は、死亡率が50%も減少したという結果が出ています。
社会的なつながりや活動も、健康に強く影響します。
心理的にももちろんですが、生理学的な効果も大変高いようです。
食生活の改善と併せて、社会的なつながりを適切に持つことはとても重要です。
運動を取り入れる
骨格筋量と筋力は年齢とともに低下しますが、いつも立って活動している人と比べて、座りがちな人の方が筋肉量の減少は大きくなります。
筋肉の衰弱は、メタボリックシンドロームのリスクを上げ、さらに心臓病やアルツハイマー病との関りもあります。
一方、魚、大豆、などの高品質のタンパク質を摂取することは、筋肉の合成をサポートするのに役立つことが一般的には報告され、信じられています。
食物繊維、ビタミン、ミネラル
腸内微生物叢を健康に保つことは、やはり健康的な老化にも大変役立つことが多く報告されています。
腸内細菌のバランスが崩れることにより、腸漏れで知られているリーキーガット、炎症、および免疫機能障害などに悩まされる可能性が上がります。
その意味では、食物繊維を積極的に摂取することはやはり最も大切なことの一つと言えるかもしれません。
繊維の多い食事に加えて、プレバイオティクス、プロバイオティクス、またはアレルギー反応が無い場合ではシンバイオティクス(プレバイオティクスとプロバイオティクスの組み合わせ)をとることで安心できるかもしれません。
また、ビタミンB12、C、D、E、鉄、亜鉛などの微量栄養素も丁寧に摂取することが望ましいです。
特にビタミンDは、不足しがちなうえ主要なアンチエイジング栄養素であると考えられているため、意識して摂取したいものです。
また、細胞の抗酸化を促すためにはオメガ3脂肪酸やビタミンB群も積極的に取りたい栄養素です。特に脳の萎縮と認知機能低下が心配な方にはこれらをおすすめされています。
まとめ
健康で長生きすればするほど、自立してやりたいことを楽しみながら暮らすことができます。
禁煙、運動、社会的なつながり、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどのバランスのとれた食事など、健康寿命を延ばすためにできることはすぐにでも始めてみることがおすすめといえそうです。
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