ストレスとお菓子などへの食欲と腸との関係
ストレスとお菓子などへの食欲と腸との関係性は存在しているのでしょうか?
普段は食べ物に気を使っていても、何かの拍子に甘い物が食べたくなり、ついお菓子を食べてしまうという方はいらっしゃいますでしょうか。
普段の食べ物や食事では野菜を中心とした健康的な食事を心がけていらっしゃる人が多いかもしれません。
同時に、甘い食べ物や糖質の多い食べ物などを控えていても、どうしてもチョコレートやジャンクフードと呼ばれるものなどを時々食べたくなる方は少なくないのではないかと思います。
報告によると、その時期は、ひょっとしたら、ストレスと関連していることも多いのかもしれません。
発表されている研究では、ストレスを感じた時に副腎から放出されるホルモンのコルチゾール、コルチゾン、コルチコステロンなどとも関係していることが考えられそうです。
腸もストレスの影響を受ける
ストレスの多い状況に直面したときには、腸や膵臓もストレスの影響を受け、食欲に影響を与える糖やその他の栄養素の代謝に影響を与える可能性があります。
私たちの舌には、食べ物の5つの味を区別するための味蕾(みらい)があります。
塩味、甘味、酸味、苦味、風味に対応し、「おいしい」などの味覚を感じます。
最近の研究では、消化管の他の部分や脳内味覚に対する受容体が明らかになっています。
腸内では、基本的な味覚を感知し、文字通り腸の内容物を味わうことができ、腸内ホルモンや神経伝達物質の栄養吸収および放出を調節することができます。
腸内の味覚受容体は、健康と病気の両方において新たな役割を持っています。
このように、腸の味覚受容体はストレスとも関わり合いがありますし、糖尿病、肥満、そして過敏性腸症候群などの多くの病理学的状態を解決するのに役立つ可能性があります。
ストレスと味覚の悪循環を良い循環に変える
ストレスを多く感じるようになってくると、人は塩味や甘味のある食べ物を渇望するようになります。
これらの食品は、血糖値に悪影響を及ぼし、腸の栄養素の吸収を減らすことによって、私たちの栄養状態にまで影響を及ぼします。
不健康な食べ物を食べることにより、必須栄養素が得られず、ストレス反応を増幅し、消化に負担をかけ、エネルギー生産が不可能となり、他の体調にも影響を与えます。
さらに私たちは、摂取した砂糖の量が多いほど、より多くの糖類を欲する傾向にあります。そのようにして悪循環に陥ってしまう可能性があります。
しかし、下記のような食品を積極的に食べることにより、砂糖への欲求は和らぎます。
-サツマイモ、オート麦、キノア又はキヌア、玄米のような複雑な炭水化物
-卵、豆、レンズ豆、魚、鶏肉のようなタンパク質
-魚、卵、アボカド、亜麻仁油、ココナッツオイルのような有益な脂肪
また、果物や野菜も、不安や疲労の症状を和らげるために重要なマグネシウムやカルシウムなど、多くの必須栄養素を与えてくれます。
さらに、脱水症状は私たちの体にさらなるストレスをかける可能性があるため、適切な水分補給を確保することも同様に重要です。
毎日水を1.5~2リットル飲むことがお勧めされます。
まとめ
私たちのカラダは、ストレスを感じるとお菓子や甘い物やジャンクフードを求めてしまう傾向にあります。
甘い物などの食べ過ぎは、体内の悪循環を生みますが、健康的な食べ物を摂取し、水をしっかり飲むことで悪循環から抜け出すことができます。
ですが、もっとも大切なことはストレスの根本原因に取り組み、体を動かす、よく寝る、良く笑うなどのストレスに打ち勝つような習慣を日常生活にできるだけ多く取り入れることです。
このようなライフスタイルの変換が、結果的に健康を守っていくことと繋がっていくのかもしれません。
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