緑茶は脳の老化や心血管疾患予防と健康にも
お茶は世界中で最も人気のある飲み物の一つです。
以前から現代にかけても老若男女問わず、日本では多くの方にとって毎日のように口にするの飲み物といえます。
同時に、何世紀にもわたってお茶は安全で健康的であると考えられてきました。
中でも日本人にはおなじみの緑茶には、ご存じのとおり、様々な健康効果があります。
特に近年注目を集めているのは、緑茶と脳の関係と言えそうです。
L-テアニンのリラックス、抗ストレス効果
緑茶に含まれるL-テアニンとアルギニンは、抗ストレス効果や、ストレスを低減する効果を持っています。
中でも、L-テアニンは、特にリラックス効果を持っていることがわかっています。
L-テアニンにより、心拍数や血圧を落ち着かせ、ストレス下での免疫応答を改善する可能性があります。
また、ADHDの小児では、L-テアニンは睡眠の質のを改善する可能性があることも示されています。
長期的なストレスは、脳の老化を加速します。
これにより、結果的に脳の老化を抑制するようです。
緑茶と脳
研究によると、緑茶の摂取が認知症のリスクを減らすのに有効であることが実証されています。
緑茶の最も重要な成分は、エピガロカテキンガレート(カテキン)です。
カテキンは、脳を横断することから、脳神経の分化や活性化を促進する上で効果的であることが判明しています。
それと、腸内微生物叢がカテキンを分解することによっても、神経細胞の分化を促進し、カテキンと腸内微生物叢による分解産物の両方が、時間差で神経細胞に作用することがわかっています。
更に、研究の結果、L-テアニンが脳内のアルファ波活性を増加させる可能性が報告されています。
また、それだけでなく、L-テアニンは気分のバランスをとるために重要である神経伝達物質を増加させます。
そして、脳内の細胞を過剰な興奮から保護し、神経や新しい経路を結ぶ成長をサポートし、強力な抗酸化物質であるグルタチオンの量を増やすことも示されています。
L-テアニンとアルギニンの抗ストレス効果やリラックス効果に加えて、カテキンと脳や腸内微生物との関係からも、緑茶が認知症のリスクを減らすのに効果的ということがお解りいただけるのではないでしょうか。
緑茶と心血管疾患
緑茶が心血管疾患の予防に有益であるという報告もまた、増えています。
健康な成人と心血管疾患のリスクが高い成人を対象にした緑茶、紅茶または紅茶抽出物の摂取量を調査した、3ヶ月間の研究結果があります
この結果、 緑茶が心血管疾患のリスク要因に好ましい影響を及ぼすことが示唆されました。
これは緑茶のカフェインによる効果の一つで、高血圧および糖尿病を含むメタボリックシンドロームにも関連しています。
カフェインの適切な消費は、冠状動脈性心疾患、心不全、不整脈、脳卒中、そして心血管疾患のリスクを低減し、死亡率を下げるという報告もあります。
まとめ
日本人におなじみの緑茶には、リラックス効果やストレス緩和効果、そして脳の老化にも対抗する抗酸化効果があることがわかっています。
さらに、心血管疾患にも効果をもたらす可能性があることもわかっています。
最近ではペットボトルの普及で、茶葉を使用して自分でお茶を淹れることが少なくなっている気がします。
茶葉からお茶を淹れて飲むことで、より一層のリラックス効果や健康効果を感じられるものと思います。
これを機に、時間をかけて丁寧にお茶を淹れて、香りやその雰囲気とリラックス感も含め、緑茶を飲む習慣を始めてみるのはストレスが多い現代社会にとっておすすめと言えるのではないでしょうか。
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引用文献:
緑茶は脳の老化を抑制する
心血管疾患の一次予防のための緑茶と紅茶
心血管疾患(CVD)予防に関するコーヒーと紅茶
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