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ハチミツの抗菌性と抗ウイルス効果

2021年10月18日

栄養素と健康食品

ハチミツは、グルコース、フルクトース、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を含んでいます。

ハチミツは、その有効成分が明らかになっていない時代から、様々な病気に使用されていました。

昔から民間医療に使用されてきましたが、マヌカハニーと呼ばれる別の種類のハチミツでも知られるように、最近では優れた治療薬としての印象でも注目されているようです。

特に、その抗菌性には定評があり、抗ウイルス効果にも期待できるとのことで近年特に注目されています。

1.ハチミツの抗菌活性

ハチミツは、薬用としての重要性が世界最古の医学文献に記録されています。

古代から、抗菌性と創傷治癒の活性を持つものとして知られています。

ハチミツを患部に塗ることで、その抗菌活性とともに高粘度により感染を防ぐための保護バリアをつくり傷を治します。

自然で安全な治療薬として、治りにくい傷、胃潰瘍などの潰瘍、火傷にも効果があるようです。

多くの研究と臨床試験によっても、蜂蜜が抗菌性と創傷治癒の力を持つ効果的な抗菌剤であることが示されています。

このようにハチミツが治療効果と微生物を殺す能力の両方を有する天然物ということはとても貴重な発見でした。

2.ハチミツと腸内細菌

ハチミツの潰瘍性大腸炎に対する治療効果が動物実験により行われました。

その結果、蜂蜜ポリフェノールによって腸内微生物叢が調節され、大腸の炎症を減少させることができました。

ハチミツポリフェノールは、腸内微生物叢を調節することによって腸の炎症と酸化ストレス耐性を改善し、人間と腸内微生物の相互作用に役立つことがわかります。

3.ハチミツと血糖コントロール

研究によると、ハチミツにはオリゴ糖が含まれていることから、血糖コントロールを改善することが示されています。

ハチミツの血糖コントロール効果により、糖尿病を持つ人や脂質異常症の人にも良い影響を与えることがわかっています。

ハチミツに存在するオリゴ糖が糖尿病および肥満、インスリン抵抗性、その他の健康関連の有益な効果に寄与する可能性があることがわかっています。

4.ハチミツと新型コロナウイルス

新型コロナウイルス(COVID-19)の高い死亡率にもかかわらず、現在まで特定の抗ウイルス治療は存在していません。

ですが、治療の可能性のある天然薬として、ハチミツおよびプロポリスの強力な抗菌、殺菌、抗ウイルス、抗炎症、免疫調節、および抗酸化活性に注目が集まっています。

ハチミツとプロポリスの抗COVID-19効果に関する報告によると、重度の急性呼吸器症候群(SARS-CoV-2)に感染した人々のための治療としてのこハチミツの使用を使用することの有効性がわかるようです。

分子シミュレーションでは、プロポリスとハチミツのフラボノイド(例えば、ルチン、ナリンギン、カフェ酸フェニルエステル、ルテオリン、アルテピリンC)が体内においてウイルスの複製を阻害する可能性があることがわかっています。

さらに、強力な抗ウイルス薬であるレムデシビルと同様に、ルチン、プロポリスエタノール抽出物、およびプロポリスが、新型コロナウイルスのタンパク質を阻害し、結果的にSARS-CoV-2感染を阻害することがわかっています。

まとめ

ハチミツの効果は、抗菌性と抗ウイルス効果以外にも抗酸化効果、血糖値の調節、抗腫瘍、抗菌、抗炎症、心血管増強などの点においてもも科学的に証明されています。

昔から民間医療に使用されてきたハチミツが、今では新型コロナウイルスの治療のために医療現場でも用いられようとしています。

良質な食べ物自体を薬だと思って摂取することの大切さを改めて考えさせられますね。

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引用文献:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29101693/
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