骨粗鬆症と歯周病の関係
骨粗鬆症と歯周病はどちらも骨吸収を特徴とする病気です。
いずれも、食べ物の変化や生活習慣の変化、そして高齢化により世界的に増加しています。
どのようにして防げばよいのでしょうか?
・骨粗鬆症は
骨粗鬆症は、骨の強度が低下することにより脆弱性骨折を引き起こす障害です。
骨格中の海綿状の細かな構造の喪失から始まり、その後の骨折などにつながります。
骨粗鬆症性骨折の発生率は加齢とともに増加し、骨粗鬆症により骨が弱くなることにより、ほとんどすべての骨が骨折する可能性まで考えられます。
高齢者の人口が増加するにつれて、骨粗鬆症性骨折の発生率は今後数十年の間に劇的に増加すると予想されています。
・歯周病は
歯周病は、口腔衛生が悪化することによる生活の質に悪影響を及ぼし、最終的に歯の損失につながる恐れもある病気です。
歯周病は、口腔内だけの問題ではなく、心血管疾患、2型糖尿病、呼吸器疾患、慢性腎疾患、メタボリックシンドロームなど、いくつかの全身状態にも関連しています。
・骨粗鬆症と歯周病
様々な研究により、骨粗鬆症と歯周炎の関連性は主にX線撮影により確認されています。
いずれの症状においてもその背景には、年齢や遺伝以外に、ホルモンバランスの変化、喫煙、カルシウムとビタミンDの欠乏などが考えられます。
両方の病気はまた、お互いの危険因子であるとも考えられます。
つまり、どちらかの症状が悪化するともう一方も悪化する可能性があると考えられています。
・骨粗鬆症や歯周病の予防
いずれの症状にも共通する予防法は、運動およびカルシウムとビタミンDの補給と考えられています。
適度な運動は、骨を強くします。
また、カルシウムやビタミンDを日常的に摂取することにより、骨や歯の強化に役立ちます。
ビタミンDは日光を浴びることにより生成もされるため、適度に外に出て体を動かすことも有効です。
まとめ
骨粗鬆症と歯周病は今後ますます増加していくことが予想されています。
その予防のためには、外での散歩や運動およびカルシウムとビタミンDの補給がまず挙げられます。
また、当然ではありますが十分な睡眠時間の確保や禁煙、プロバイオティクスの摂取、バランスの良い食生活を心掛ける必要もあります。
高齢化が進む未来に向けて、今からできることにコツコツ取り組みたいですね。
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