オメガ3と食べ物の栄養素とトランス脂肪酸
アメリカでは人工添加された油のトランス脂肪酸が安全とはいえないという理由から、現在の3年後である2018年から全面的に原則使用禁止となりました。
昨日から日本でもニュースで大きく報じられています。
食べ物に含まれるトランス脂肪酸:
アメリカでは人工添加された油で心臓病や他の病気に関わっているとして、マーガリンやスナック菓子、デザート、ファーストフードなどで使用され続けられながらも懸念されてきたトランス脂肪酸の食べ物への使用が禁止になる法令が米国食品医薬局(FDA)によって6月17日に発表されました。
以前からトランス脂肪酸の使用については何度も討議され、昨年にはトランス脂肪酸の使用禁止によってアメリカ国内における心臓発作だけでも毎年数千件の致命傷の予防となり、他も合わせると約二万人もの心筋梗塞などの疾患をはじめとする心臓病の予防ができるようになるなどと報道されてきた経緯がありました。
また、2007年以降からは、ニューヨーク市をはじめとする都市ではいち早くレストランでのトランス脂肪酸の使用を禁止するなど市によっては規制対象とし、その影響からも大手ファーストフードチェーン店はアメリカ国内についての利用は禁止してきました。
トランス脂肪酸の油は安い上に、ベタツキを発生させないためにおいしく感じることができる魔法のような油でしたが、以前から健康に与える影響が伝えられてきただけに、今後は3年からの猶予を経て、2018年6月以降のトランス脂肪酸の食品添加は原則禁止という規制のニュースにアメリカ国内においては安堵する声が沢山挙がっているように思います。
日本でのトランス脂肪酸:
日本の場合は一時的にトランス脂肪酸について議会でも討論が行われた経緯があるものの、アメリカとは対応が異なります。
日本では国内のトランス脂肪酸における平均摂取量が世界保健機構(WHO)が定める基準値よりも少なく、大きな影響を受けていないという判断から現時点でも規制はありません。
世界のファーストフードチェーン店では、そのために費用を安く抑えることができる日本では、現在もトランス脂肪酸が使用されているようです。
オメガ3脂肪酸とトランス脂肪酸:
トランス脂肪酸を含む食べ物は各種ファーストフードやデザート、スナック菓子、マーガリンをはじめとする加工食品に含まれ、体内で様々な炎症の原因になることからも不安材料は多く存在しています。
トランス脂肪酸を避けることが予防における最善の策ですが、他にできることとしては、身体に悪い油と別に、いわゆる魚や身体に良い油を含む植物に含まれるオメガ3脂肪酸の栄養素を含む食べ物を多めに摂取することで、充分に確保することがトランス脂肪酸の影響を抑える効果として考えられます。
オメガ3の栄養素を含む食べ物:
オメガ3脂肪酸の栄養素を多く含む代表的な食べ物として、DHAやEPAのフィッシュオイルに代表される新鮮な魚介類があります。
青魚は特に水銀や鉛などの重金属を含む量も少ない上に、DHAやEPAのオメガ3を多く含みます。
魚介類以外でもエゴマ油や亜麻仁油の植物油にもオメガ3は含まれています。
オメガ3脂肪酸は特に気温や湿度、空気などの酸化に弱く、鮮度に敏感ですので、苦くなる前に使い切ることが大切です。
なめたり、噛んだりして、苦味が強い場合は酸化しているために注意が必要です。
オメガ3脂肪酸が容器に入っている場合は、透明よりも色のついた容器に入っていると光も通りにくいために酸化し難くいことからもおすすめです。