セリアック病の食事注意点と特徴や簡易自己診断?
セリアック病の食事におすすめできない食べ物があります。
また、セリアック病の特徴を理解したり、簡易的なセリアック病の自己診断方法も紹介されています。予防のヒントを探ります。
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セリアック病とは?
セリアック病とは、英語でいうCeliac Diseaseです。
免疫反応が引き金と考えられている自己免疫疾患の一種として報告されています。
セリアック病の特徴の1つとして、小麦や大麦、ライムギなどのムギ類のたんぱく質であるグルテンにアレルギー反応するというが挙げられています。
セリアック病の特徴?:
セリアック病と診断された場合、約93%もの人がグルテン過敏のアレルギー反応が出ることが報告されています。
小麦のたんぱく質であるグルテンにアレルギー反応があることが一般的ということは、その数字でも明らかといえます。
単なる小麦アレルギー反応で済まされれば、大きな問題にもならないと思いますが、アレルギー反応意外にもわかりにくい症状例も数多く報告されています。
セリアック病の症状例の中には、疲れやすい慢性疲労、副腎疲労、消化の問題、エネルギー不足、肌の問題、学習や記憶障害、甲状腺機能低下、関節の痛み、てんかん、不妊症や流産など様々ですが、その人の弱い部分に症状が出やすいことも挙げられています。
なぜ小麦グルテンのアレルギー反応か?:
セリアック病に関わらず小麦グルテンのアレルギー反応が出る人が世界的に増えている原因は何なのでしょう?
小麦を使用した食べ物や食事は日本以外でもパンやパスタなどが主食の国は多く存在する中で、どういう状況が考えられているのでしょうか?
ハーバード大学セリアックセンター長のファサーノ博士が2020年1月に報告したレポートからヒントが得られます。
同博士の報告によると全ての病気は腸内から発生するということですが、それは昔から言われる医学の名言にも同じことが記載されています。
博士はそれに加え、病気の原因に多く関与する特質として、下記を上げられています。
・悪いバクテリア菌、
・グルテンたんぱく質、
・ケミカル(化学物質)
セリアック病の症状がひどく観察される人の多くにも、小麦グルテンによるアレルギー反応以外にも悪いバクテリアに弱いことや、化学物質に反応を示しやすいという特徴も兼ね備えているとのことです。
セリアック病予防や改善に自分でできること?:
セリアック病の予防だけではなく、改善に向けて自分でできることもあるのだそうです。
まずは、小麦を含む食べ物や食事をしばらくの期間は制限することがおすすめされています。
セリアック病の原因でもある小麦やグルテンが症状の根幹にあるために、その土台による悪化を食い止めるという理由からです。
それ以外にも家庭内でできるプラスチック容器や製品を少しでも減らす努力をするということがおすすめされています。
例えの中には、サランラップ、プラスチック容器のまま電子レンジにかけない、しばらくはネイルを我慢するなども一例に挙げられていました。
プラスチックなどの化学物質とセリアック病?:
また、セリアック病として診断される人の数は今後増えると予測される同博士は、その理由としてある報告を理由に挙げられています。
その報告は、妊婦の尿検査から化学物質について導き出された結果が基になっています。
346名の妊娠8カ月の妊婦に対しプラスチックに関する検査を行ったところ、出産前にも関わらず、200種類近い化学物質がお腹の子供の中に発見されたというショッキングなニュースです。
生まれる以前からケミカルストレスと呼ばれる化学物質によるストレスを私たちは受けているということが明らかになっています。
その検査では、母体にプラスチック量が多いグループは最少量のグループと比較した場合に、生まれてきた子供が7歳になった時点のIQ検査の結果、最多のグループではその子供たちのIQが最小のグループの子供たちと
比較した場合に6.7~7.4ポイント低い状態にあったという報告です。
セリアック病と簡易的な自己副腎テスト:
セリアック病と診断される人は、多くの場合副腎疲労が同時にあることでも知られるようです。
セリアック病の診断をまずは自分で簡易的にしたい人も多く、おすすめされる方法が2つあります。
*ただし、セリアック病と診断できる内容ではありません。
1つは、一定時間座ったり寝転んだりしている体勢から急に立ち上がった場合に、たちくらみやめまい、ふらつきが発生するかどうかです。
発生する場合には、副腎が身体の動きに十分に追いついていないことが考えられ、副腎疲労などストレスを受けているのだそうです。
もう1つの自己診断方法は、部屋に持ち運びライトを持って入り、鏡の前に立って部屋の電気を消します。
しばらくして、顔の側面からライトを照らした時に、目玉が急に小さくなるのが一般的だそうですが、いつもの大きさに戻るのにどの程度時間がかかっているかを観る検査です。
すぐに目玉の大きさがいつもの大きさに戻ったら、副腎疲労と診断でき、
5秒程度かかった場合は、副腎がストレスを感じており、
10秒程度かかった場合は、正常な副腎の状態ということなのだそうです。
セリアック病の食事や食べ物は予防や改善に特に大切でおすすめされる点です。
プラスチックがある生活もあまりにも一般的になっています。
それだけに、いずれも努力が必要になることが想定されます。
自分だけの判断よりも、専門家にご相談しストレスを緩和しながらがおすすめといえます。
参照:
The Adrenal(副腎) Summit
2021年1月4日
トムオブライアン博士へのインタビューより