イースト菌過多や真菌症の症状や原因など共通点
イースト菌過多状態が原因でアレルギー反応などの症状が発生するケースが日本でも増えています。
イースト菌過多や真菌症の症状における共通事項の報告から予防や健康のヒントを探ります。
イースト菌過多や真菌症などの症状は他の無関係なことが原因で発生する症状とも似ている点が多く存在するようです。
そのために、なかなか原因や症状が真菌類やイースト菌過多によって発生しているものなのかがわかりにくく、診断もしにくいといわれます。
イースト菌過多や真菌症の症状を持つ患者さんが多く訪れることで知られるピーター・オズボーン博士の報告から予防や健康のヒントを探ります。
その前に、そもそもイースト菌過多や真菌症の原因に挙げられることが多いのは、どのようなことでしょう?
イースト菌過多や真菌症の原因になりやすい点:
原因や引金は様々考えられそうです。
引金の共通点は、免疫力が落ちている時に症状が出やすいともいわれます。
原因に挙げられる点では、腸内の菌のバランスが崩れていたり、
アレルギー症状が既にあったり、
胃酸が十分でなかったり、
その反対に胃酸が強すぎたり、
便秘だったり、
などが挙げられており、上記の症状では、特にイースト菌は成長しやすい状況とされています。
イースト菌過多や真菌症、カンジダ症の症状がアルコール摂取と似た症状?
最初にイースト菌過多や真菌症、カンジダ症の症状と似た状態として例に出されたのは、アルコール摂取時と似た症状とのことでした。
少し冗談かとも思いましたが、よくよく考えてみると確かに似ている点が存在するようです。
特に症状が出やすい時は、免疫力が低下している時に引金になりやすいとのことです。
例えば、下記のような症状は共通点と言えるかもしれません。
・記憶力低下と集中力低下:
イーストが過多やカンジダ症になっている場合、なかなか集中力や記憶力がいつものように働かないことが症状の例として挙げられています。
・口内や舌の状態に違和感?:
他にイースト菌過多の症状に挙げられるのが、舌の状態です。
そのように診断された多くの人が、実際に舌が分厚く腫れているようにも見えるようです。
また、舌が白く、ガサガサしているのだそうです。
・顔色が変わる!?:
お酒に酔っている時に顔が赤くなることがあります。
イースト菌過多や真菌症、カンジダ症の症状でも、似た症状が出ることが確認されています。
特に目や鼻の周りが赤くなったりすることが多く、他にも頭痛や場合によっては目がかゆくなることも報告されています。
・不整脈や心拍不整による息苦しさ:
イースト菌やカンジダ症と不整脈や息苦しさの関連性について疑問に思われるかもしれません。
原因は、多くの場合、食品や食べ物、あるいはその空間に潜むカビやホコリにもあるようです。
食品や食べ物の場合、粉類を貯蔵する間に発生する貯蔵庫ダニもその一種とされます。
・爪が白くなったり、黄色ががったり?:
見分けが付けにくいと思いますが、爪の色が白くなっていたり、黄色がかったりすることも多いとのことです。
時には目や肌も色が違っていることもあるそうです。
ただし、冬の季節にみかんなどを食べる回数が増えると似た状態になったりすることも考えられます。
また、足の場合でも締め付けが強い靴下ですと、似た症状が出ることもあるので、一概には言えなさそうです。
・栄養素不足:
アルコール摂取時にも身体は栄養素や酵素を必要とすることがわかっています。
真菌症やカンジダ菌が優位な状態が続くカンジダ症などの症状がある場合でも、多くは栄養素不足も関連する報告があります。
ビタミンやミネラルの中でも、マグネシウムやビタミンB群、ビタミンCやビタミンD、亜鉛や鉄分などもそのリストに含まれます。
・腸内では同様の症状に?:
上記のような表面上の症状や状態とは違うものの、見えない点でもある、腸内では共通点があるそうです。
カンジダ症や真菌症では腸内で育つ場合に、腸内がお酒に酔っているような状況になることがあるようです。
それは、イースト菌が腸内でアルコールを作ることができるからともいわれます。
そのために腸内がお酒に酔っているような状態が続くのだそうです。
上記の症状が出やすい理由の1つに、イースト菌過多や真菌症は鼻に溜まりやすいことが挙げられています。
イースト菌を減らしやすい食べ物や食事とは?:
では、どのようにすれば、イースト菌が多くなり過ぎないように制御できるのでしょうか?
多くの場合は、食品、食べ物や食事がカギになっているとの報告もあります。
下記のような食品、食べ物や食事では、菌が増えにくくできるとのことからもおすすめされています。
・にんにく、
・プロバイオティクスが豊富な食品、食べ物や食事、
・オレガノやオレガノオイル、
・新鮮な青魚に含まれるフィッシュオイル(DHAやEPA)のオメガ3、
・しょうが(お寿司に付くガリも含む)、
・ティーツリーオイル、
・ベルベリン、
など。
ただし、何を食べ物や食事で摂取するかよりも、原因が残っていると思うように改善は進まないことが多いようです。
特に真菌症やカンジダ菌が優位な状態が続いている場合、症状が長引く場合も多いために、気になる場合は専門家に相談されることがおすすめです。
参照:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30062595/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28530644/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19357740/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30870621/
Signs and symptoms of yeast overgrowth(イースト菌過多のサインと症状)
ピーター・オズボーン博士
2017年4月12日