子供のアレルギーと栄養素
●子供とアレルギー:
もともと「異なった反応」という意味が名前の由来を持つアトピーの語源なのだそうです。
アトピーをはじめとするアレルギーは現代の子供であれば特別なことではなく一般的な反応ともいえます。
1906年に名づけられたそうですので、その頃はアレルギー自体が異常体質だったことがわかります。
子供のアトピーに限らずアレルギーという枠に広げると数人に1人の割合で何らかの症状に日本では現れていることが報告されています。
アレルギー体質の改善の研究報告が進んでいたとはいえ、90年代後半になってようやく腸内環境の健康との関わりをもつプロバイオティクス等の乳酸菌が体質改善に役立つことがアメリカの研究者によって報告されたことを考えても子供だけに関わらずアレルギー自体の歴史の浅さからも、研究自体もまだ始まったばかりとも言えるのではないでしょうか。
●アレルギー反応:
子供に関わらず大人でも言えることですが、アレルギー反応として出るものの中に、意外に健康の為に口に入れてきた食事が逆効果になっているものもあるように思います。
グルテンアレルギー反応は小麦に含まれるグルテンに反応しますし、乳製品では卵やヨーグルト、チーズ、たんぱく質のカゼインに反応し、50代ではアレルギー反応を示さない食材が現代では多く存在します。
面白いことに50代ではさとうきびやさやいんげん等にアレルギー反応を示す人が多く、それらの反応は10代や20代ではアレルギー反応として出ない人も多く、その逆もしかりです。
●子供用の栄養素のおすすめ:
アレルギーの子供を持つ方であれば既に実践されていることも多いと思いますが、普段何気なしに口にすることが多い食品の見直しと、腸内環境を簡単に崩す抗生物質を控えること、新鮮な生の野菜や果物の摂取量を増やしてビタミンミネラルの微量栄養素や食物繊維、食物酵素を増やすこと、加工食品や小麦粉それに人工添加されたトランス脂肪酸、加工食品やデザート、揚物などに使用するオメガ6を多く含む油の過剰摂取によるオメガ酸のバランス崩れを改善するためのDHAに加えてEPAをはじめとするフィッシュオイル(動物性)や、植物由来では亜麻仁油やエゴマ油に代表されるオメガ3脂肪酸の補充などは改善の近道と言えますし、専門家がいるクリニックでは簡単なアレルギー検査も行ってくれるために何に反応を示すかを確認することもおすすめです。
●栄養素とアレルギー反応検査:
専門的なアレルギー反応検査以外でもいざという時は簡易的な検査が自分の身体だけでもできます。
子供にアレルギー反応を示すか心配な食品を食べる前と後の脈拍を数えることでもある程度の把握はできます。
心配な食品を食べる前に背筋を伸ばしたまま椅子に深く座り手のひらの付け根にある脈拍を他方の腕の人差し指、中指、薬指で軽くあてると脈を打っているのがわかりますので、30秒測定してから2倍にすると一分間の脈拍がわかります。
アレルギー反応が気になる食品を食べてから20分程して同様に脈拍を再度測定し、その数が10%以上食前を上回っているとアレルギー反応の可能性があるともいえます。
2014/09/13の更新版です。