自己免疫とデトックス(断食)ファスティング
自己免疫はデトックス(断食)ファスティングなどの食事療法を活用することもおすすめされます。
日本でも人気の断食と増加中の自己免疫の研究からヒントを学びます。
世界で増える自己免疫疾患:
日本をはじめとする世界で自己免疫疾患と診断される人の数が増えているようです。
自己免疫疾患は自らの体を保護しようとして、体内に入ろうとする物質に対して免疫機能が働いて自らの組織を攻撃することといえます。
健康体ではその自己免疫が正しく機能してくれるものの、システムがきちんと働かずに、体調が思わしくない場合に身体に必要な物質にまで攻撃をしてしまうこともあります。
自己免疫疾患と診断される人の数が多いアメリカでは、診断さえされないものの、実際は95%もの人が自己免疫疾患を経験しているとの報告もあるようです。
自己免疫疾患を経験した専門家からのヒント:
自己免疫疾患に詳しい研究家のダニエル・ポンパ博士も自己免疫疾患を経験した一人で、同博士が経験された内容は私たちにもヒントとなるかもしれません。
同博士の場合、自己免疫疾患を経験した時は、うつ症状やアレルギー反応があまりにもひどかったとのことです。
他の人では反応しないこともあるそうですが、同博士の場合、歯の治療の際に詰めた水銀も原因となり、発症から35年経過していても口内の水銀が反応をしていたとのことです。
同博士曰く、水銀が脳内のどの部分に溜まるかによって、症状自体も変わってくるのだそうです。
長年にわたって、そのことが理解できていなかったものの、歯の詰め物が原因であることがわかってからすぐにバイオロジカル(生物学的)デンタルを行う歯科を探したとのことでした。
後の研究では、彼の場合では多くの歯の詰め物が電磁波を生み、良質な菌を少しずつ殺していたことも影響していたとのことで、その頃からデトックス(断食)ファスティングなどの食事療法を活用することを意識し始めたようです。
彼自身の研究分野から、デトックス(断食)ファスティングは表面的なことではなく、細胞レベル迄掘り下げることが大切で、デトックス(断食)ファスティングなどの食事療法を用いたことで、体内の微生物を改善させたとのことです。
自己免疫疾患にデトックス(断食)ファスティングの食事療法?:
自己免疫疾患を長年経験したことで、研究を掘り下げることができたと振り返っていますが、特に長時間のデトックス(断食)ファスティングの有効性を身をもって体験できたと伝えています。
デトックス(断食)ファスティングによって、同博士の場合は、悪い細胞からエネルギーを奪って思わしくない細胞をオフにすると共に、良質な免疫細胞をオンにすることを心掛けたようです。
良質な免疫細胞は空腹時になるとオンになりやすいことが日本の昔からの研究で報告されているのだそうです。
残念ながら、お腹が満たされている時間が多くなればなるほど、その良質な細胞はオンになりにくいとのことです。
私のように食べることが好きで、1日の断食さえも実行するのに大きな勇気を必要とする人もいるのではないでしょうか?
その場合、インターミッテッド・ファスティングといって、1日の時間で空腹時の時間を増やすことも有効のようです。
例えば、1日の食事の時間帯を短くすることで、空腹時の時間帯が増えることになります。
朝食を食べ損なった時に、昼の食事をわざと少し後にずらして、夕食を少し前倒しすれば、次の日の食事までの時間が長くなるために、空腹の時間が増えます。
自己免疫疾患の有無にかかわらず、時には胃腸を休ませてあげたり、免疫細胞をオンにしやすくするためにも、時には空腹の時間を増やすこともおすすめと言えそうです。
引用:
ルーパスと自己免疫疾患サミット(米国開催)2019年10月24日
デトックス(断食)ファスティングとオートファジー(自食)
ダニエル・ポンパ博士へのインタビュー