ロディオラは抗ストレスからインフルエンザにまで対応できる高山植物
山岳部の岩場に生息するロディオラ(イワベンケイ)は抗うつ作用以外にインフルエンザにも対抗する力があることで知られています。
ロディオラ(イワベンケイ)は、高山植物の一種で、岩の間から頑張って生育する姿が魅力的なハーブの一種です。
日本ではまだあまり馴染みのない成分名かもしれませんが、欧米においてはとても身近なハーブの一種で最近では日本でも健康意識の高い有名人がサプリメントで取り入れていることなどからも徐々に人気が高まっている天然の植物です。
そんなロディオラには具体的にどのような効能があるのでしょうか。
●ロディオラ(イワベンケイ)と神経系とのかかわり
ロディオラは、人間の体内で分泌される、セロトニンやドーパミンなどのホルモン働きとの関連性があるとされています。
・セロトニン
神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与するホルモンで、必須アミノ酸のトリプトファンの摂取によって分泌が増えるとされています。
セロトニンは精神を安定させる働きがあり、不眠症やストレス障害などに関わるホルモンでもあります。
・ドーパミン
意欲、動機、学習などに関わるホルモンで、心身の働きを活性化させることにかかわるホルモンです。
人はいろいろなホルモンを分泌しますが、そのバランスが崩れると、睡眠不足を引き起こしたり、やる気を失ったり、元気がなくなったりと、心身に影響を及ぼしてしまいます。
これらの調整をしてくれるハーブとして、活力や集中力が必要な方を中心にロディオラは注目されています。
●ロディオラと高山病やインフルエンザなどの呼吸器系を伴う疾患とのかかわり
ロディオラは、山岳部に生息する高山植物であることから、古くから高山病の治療薬としても利用されてきました。
高山病は、標高が高い場所などにおいて人が酸欠状態に置かれたときに発生する症候群で、その症状はさまざまです。
主な症状は、頭痛、吐き気、嘔吐、めまいですが、重度の場合は肺水腫により呼吸ができなくなることもあります。
また、脱水症状により血栓を起こしやすくなるとも言われています。
このことから、呼吸器系や心血管系の基礎疾患のある方は特に注意が必要ともされています。
ロディオラ(イワベンケイ)は、中央アジア地域では古くから風邪やインフルエンザの特効薬としても活用されてきたそうです。
また、モンゴルでは結核やガンなどの大病の治療薬として活用されてきた歴史があるそうです。
このようなことから、ロディオラは呼吸器系を伴う疾患に対しても効果が期待されるハーブと言えそうです。
高山の岩場などの厳しい環境でも生育できる植物は、ピンチに対してもやはり強いようです。
私たち人間も、ピンチを何とか乗り越えていきたいものです。
参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27224273
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27013349
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31481002
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Rhodiola+influenza