ブドウ種子エキスのプロアントシアニジン効果と女性
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●プロアントシアニジン(ブドウ種子エキス由来)と女性の更年期:
アメリカの国立医学図書館に所属する国立衛生研究所が報告した内容によれば、ブドウ種子エキスに含まれるフラボノイドポリフェノールのプロアントシアニジンと40代から60代の女性特有の更年期の健康におけるプラセボ調査においてブドウ種子エキスの有効性が確認できたと結論付られています。
その研究報告によると40代から60代の年齢層内で閉経症状を含む女性の更年期の期間内の96人の女性を対象とした8週間の間実施されたブドウ種子エキスに含むプロアントシアニジンをもちいたプラセボ検査においての調査報告で、研究に参加した女性のグループはプロアントシアニジン(ブドウ種子エキス由来)を1日に100~200mg摂取することを継続した結果、心身共に女性特有の更年期における症状が改善した報じられています。
また40代から60代の女性の健康にも関係するといえる年齢と共に減少する筋肉量においても、短期間の調査ながら微量とはいえ、プロアントシアニジンを多く摂取したグループにおいて筋肉量の増加が確認されたとのことです。
参考文献:アメリカ国立医学図書館(Pubmed)2014年9月ID:24518152
●セサミンやカテキンのポリフェノール:
日本には先人から伝承されてきた特有のポリフェノール抽出物が存在します。代表的なところではお茶に含まれるカテキンで、お茶は言わずと知れた日本を代表する人気の健康飲料でもあります。
近年はそのカテキンの働きが海外でも評価が広がっていることで人気となっています。
また和食で使用されるゴマにはポリフェノールの一種であるセサミンを豊富に含むことからも日本食と健康長寿に関わる文献には度々ゴマが登場するように思います。
ブドウ種子エキスから抽出されるポリフェノールのプロアントシアニジンのイメージとして強いのはヨーロッパやワインといったところでしょうか。
バターをはじめとする動物性の脂と高カロリー食が人気のヨーロッパ諸国において心臓疾患や脳疾患をはじめとする血液と血管のサビや老化、あるいは酸化が原因の死亡率が少ないのは人気のワインに含まれるポリフェノールの一種であるブドウ種子エキスやプロアントシアニジンの抗酸化力が強いことが要因と評されます。俗にいうフレンチパラドックスです。
●アメリカの人気家庭医からのアドバイス:
アメリカに留まらず日本を含む他の国でも人気度が高まっている米国人家庭医のGファーマン博士は人気書籍内において日本人に大切なアドバイスをしてくれました。
現代の日本人は加工食品を中心とした炭水化物の摂取量がアメリカを追いかけるようにここ十数年の間で急増しており、その反対にビタミンやミネラルに代表される微量栄養素や同様にプロアントシアニジンやブドウ種子エキスにも言えるポリフェノールを含む新鮮な果物や野菜の摂取量の割合が食事の中で少なすぎることを懸念されています。
動物性食品でも特に脂の部位に多い脂肪酸は少量であれば健康的と言われるものの、先進国の現代食においてはその割合も頻度についても多すぎると指摘すると共に、和食では魚でおなじみでオメガ酸のDHAやEPAに代表されるαリノレン酸と言われる栄養素や植物性では種子やナッツ類に含まれるオメガ3脂肪酸や野菜や果物に含まれるアンチオキシダント抗酸化物質のファイトケミカルの摂取を日頃の食事から増やすように提唱しています。
●海外でブドウ種子エキスに含むプロアントシアニジンが人気の理由:
日本でも事情は似通っていますが、先進国での共通の悩みは医療費の高まりです。
日本では医療費の個人負担は少ないものの例えばアメリカでは初診料はもちろんのこと検査費用等も想像がつかない程高くつきます。
また医療保険が高いことから適切な医療を受けることができない人も多く存在します。
そこで苦肉の策として大統領夫人のミシェル氏が中心となり、子供の肥満を減らす活動や食品表示の変更改革に乗り出しています。
何度か紹介していますが、食品表示でブドウ種子エキスやプロアントシアニジンにも含まれるアンチオキシダントを数値化した抗酸化物質の指標を示すオラック値は食品のパッケージの目立つ部分に記載されることが増えてきており、ポリフェノールの人気に拍車をかけているともいえます。
2014/08/29の更新記事です。
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