免疫力を高める食べ物と免疫の高め方
日本では近年2~3人に1人は免疫力や食べ物と関係が大きいとされるがんにかかる時代です。
同じような時期を長年経験し、その後に脱したアメリカでは1991年以降は、統計上がんで命を落とす人の数も割合も減っています。
70年代のマグガバンレポートは日本でも知られますが、その後にも米政府は資金や人材を投じて大がかりな調査や研究を行い、その情報を発信してきた結果が表れたと言われています。
免疫力を高める食べ物やがんに関する食事や栄養素の観点から考える専門家によって推奨される内容を基に、今回は健康的な食生活のヒントを考えたいと思います。
たんぱく質と食事の栄養素:
食べ物に含むたんぱく質については国によって様々な状態にあるといえます。
例えば、典型的なアメリカ人はたんぱく質の70%を肉から摂取し、中国では動物性たんぱくからは7%程度であることが米国政府関与による大がかりな研究であるThe China Study(直訳でチャイナスタディー)、葬ら
れた「第二のマグガバンレポート」の中では報告されました。
私たちの多くは、たんぱく質の典型的な食べ物は動物性の肉を想像しているものの、まずは必ずしもそうでないことがその中に説かれています。
更に、がんの研究を長年追求し、世界的な権威でもあるコリン・キャンベル博士は、緑黄色野菜や果物を丸ごと食べるホールフードや豆類でも充分なたんぱく質を補うことができると報告しています。
また、特にがんをはじめとする大病を患っている時は肉食よりも、むしろ野菜や果物からのたんぱく質の方が有効と説き、推奨する専門家の一人でもあります。
免疫力を高める食べ物と栄養素:
免疫力について詳しくアメリカで人気の高いジョエル・ファーマン医学博士は、がんにならないために、あるいはがんを患った時に闘うに、免疫力を高めておく必要性を説いています。
日頃に食べ物からアントシアニン、イソフラボン、カテキン、リグナン、ベータグルカン、カロテノイドをはじめとする植物由来の天然の抗酸化物を含む栄養素のファイトケミカル(またはフィトケミカル)を充分に補っておく必要性を訴えています。
実際にファーマン博士自身は菜食を推奨し、免疫力を高める食べ物と、一方で免疫力を弱める食べ物も下記のリストにしています。
私たちの食生活に必ずしも当てはめて良いものかどうかはさておき、健康的な食生活のヒントとしてとらえることができると思います。
免疫力を高めるためにおすすめの食事:
・毎日多くの野菜を含むサラダを食べる。
・毎日少なくとも3個の果物を食べる。
・最低1/2カップの豆料理を食べる(豆類は発酵したものに限るという専門家もいます)。
・28g以上のナッツや種を食べる。
・少なくともサラダボウル一杯分に相当する調理した緑黄色野菜を食べる。
免疫力を弱める食べ物:
・小麦粉を使用してつくられる食べ物。
・砂糖、人工甘味料、清涼飲料水。
・高熱で揚げてつくられる食べ物(揚物)。
・トランス脂肪酸入りや、低脂肪ではない乳製品。
・焼いた肉、加工した肉類、赤い肉類。
身体のサイクルから考える食べ方:
栄養学博士で世界的に多くの信頼を得ているハービー・ダイヤモンド博士は、身体のリズムに合わせて生活し、食べ物に含まれる栄養素をいただくタイミングも、一日のサイクルに合わせることをおすすめされています。
私たちの身体は、1日で時間ごとの周期が存在し、それらを基に考えることで体内のリズムと不変な消化の原則が健康なカラダをつくるヒントとなります。
身体のサイクルを知ることは食べ物、食事の内容、生活習慣、あるいは時間の過ごし方を考えるヒントにも結びつきます。
身体の24時間周期のサイクル:
・朝4時頃~昼12時頃: 老廃物を排出するために最適な時間帯
・昼12時頃~夜8時頃: 食べた物を消化するために最適な時間帯
・夜8時頃~朝の4時頃: 食べた栄養素を吸収するために最適な時間帯
そのように、1日の体内の解毒、消化、吸収の働きのサイクルが存在することで知られます。
それらのサイクルを基に考えた上で、ダイヤモンド博士は午前中は一日のリズムを整える最適の時間といえ、朝食を食べる前に何を摂取することが大切と考えることをおすすめしています。
身体のリズム、生理機能やその循環、消化やサイクルなどを考えた場合に、朝食に最も適している食事として唯一消化に時間がかからない理由から、新鮮な生の果物をおすすめしています。
果物は摂取量で消化にかかる時間が異なるものの、15~30分程度で胃の中を通過すると言われているためです。
また消化以外の別の理由として、果物には朝から必要とされる生命力を持つ水分が豊富に含まれ、果物でたんぱく質を含めた必要な栄養素をバランス良く補うことができると説いています。
様々な食べ物、食事や栄養素やダイエットの番組が毎日のようにありますが、中心の柱となる部分と本質やリズムまで考えることで、翻弄されずに済むといえるのではないでしょうか。
*2014/07/19の更新版です。
参考にした文献:
「葬られた第二のマクガバン報告」 コリン・キャンベル
「100歳まで病気にならないスーパー免疫力」 ジョエル・ファーマン
「フィット・フォー・ライフ」 ハービー・ダイヤモンド
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2022年7月11日 更新