小麦グルテン不耐性やアレルギー反応が増える理由
近年食品の小麦グルテン不耐性やグルテンアレルギー反応が出ることが増えているとの報告があります。
では、なぜ小麦のグルテンで不耐性やアレルギー反応が出てしまうのでしょうか?
小麦の歴史からヒント?:
一説によると1800年代に穀物不足の危機に見舞われたのだそうです。
又あまり日本では知られないものの、1943年に米国では、穀物加工食品を食べたことが原因で一年に8千人が命を落とした報告があるとのことです。
ちょうどその頃を含む1940~1950年頃には小麦などに含むグルテンがセリアック病の原因になっていることが判明したと報告されています。
近年世界では品種改良が進んでいますが、グルテンはオーストラリアだけでも400種を超えているのだそうです。
グルテンはもともと種子で、消化しにくいたんぱく質も含まれることに加え、腸内でも生き残れるように本来のチカラを備えていることが、不耐性やアレルギー反応の原因にもなっていると報じられます。
報告の中には、品種改良や遺伝子組み換えをあまりにも行った結果、体内で消化や吸収がされにくく、不耐性やアレルギー反応の原因になっていることも一般的に知られています。
数年前にハーバード大学のAlessio Fasano(アレッシオ・ファサーノ)医学博士によって発表された報告では、地球上の全員がグルテンを完全には消化できないと報じたことは世界的なショッキングなニュースとなりました。
同博士はイタリア出身で、長年にわたり研究や教鞭を行ったからということもありますが、主食がパスタやパンを消費する国であることも衝撃的だったのではないでしょうか。
近年日本でも知られるようになってきた腸管漏れのリーキーガット症候群(Leaky Gut Syndrome)について説明される際、元々消化されにくい食品を食べ過ぎることが原因になっていることも説明に含まれることが少なくありません。
また、アレルギーについての研究者や専門家の中には、近年利便性を向上させている電磁波(EMS)が、グルテンなど食品に含まれるカビや寄生虫類の育成を助けているというとの報告もあります。
アレルギー反応は体内での炎症を意味し、認知症など脳への影響も大きいとされています。
そのようなことからも、アレルギーの原因になっている食品については、食べ過ぎないように心がけることがおすすめされています。
参考にした情報:
下記は全て英文
The Gluten Summit(ザ・グルテン・サミット)
2018年5月13日
アレッシオ・ファサーノ医学博士のインタビュー
EMS Health Summit(EMS・ヘルス・サミット)
ピーター・オズボーン博士のインタビュー