食べ物や食事の消化時間は男女でそんなに違う?
食事をした後に胃がもたれたり、胃が重く感じることはありませんか?
食べ物の消化時間は男性と女性というだけでも違うと報告され、消化の仕組みを知るだけでもおすすめです。
食べ物や食事が消化されるまで:
私たちの身体は本来食べ物を食べた後にきちんと消化できる仕組みがあることが前提になっています。
私たちの身体がいかにせっせと働いてくれているかがわかります。
また、消化がおこなわれるまでのそれぞれの役割を知るだけでも役立つのでおすすめです。
消化のための消化器系の役割:
食べ物を消化するためには、口から順番に下記のような処理がなされることになっています。
食べ物を口に入れると、口の中に入った食べ物を小さくするために噛みます。
胃の中では、それらの食べ物が酵素によって分解され始めます。
小腸では、まだ高いままの分子を分解し、栄養素の吸収がはじまります。
大腸または結腸でそれらを発酵、水分を取り除く、未消化の食べ物を取り除くなどの働きがあります。
そのために、噛まずに飲み込んだり、食べ過ぎたりなどする、唾液や胃酸、胃の中でのpH値、腸内の菌の状態、酵素量、年齢、性別、他の様々なイベントで、食事をした後の消化は違ってくるようです。
食べ物を消化するまでの時間:
食事をした後に胃がもたれたり、胃が重く感じたりする消化できていないようなことも誰にでも起こることがあります。
では、食べ物を消化するまでどの程度の時間が必要といえるのでしょうか?
世界的に知られるアメリカのメイヨークリニックのマイケル・ピッコ医学博士の報告がわかりやすかったので、ご紹介します。
まずは、個人や性別、年齢によっても差があるものの、食べ物が胃と小腸を通過するまでには、だいたい6~8時間程度必要とされています。
大腸で食べ物が通過に必要な時間は約40時間程度との報告です。
以前メイヨークリニックで行われた消化の調査では、男女の性別でも以外に差があることがわかりました。
男性で平均33時間、女性では47時間前後、大腸で食べ物が通過するのにかかったとのことでした。
そして、健康な一般的な人であれば、食事を終えてから消化器系等を移動して、糞便になって身体から排出されるまでにかかる時間は、だいたい53時間程度かかると報告されています。
食べ物が消化されるということは、身体の働きに沢山手伝ってもらっているということがわかります。
今日食事をする時に、そのことを考えるだけでも、感謝の気持ちが出てくるかもしれませんね!?
参考にした情報:
https://www.mayoclinic.org/digestive-system/expert-answers/faq-20058340
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26711173