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女性に多い自己免疫疾患の原因と推奨される食事や栄養素

2019年07月12日

サラダを食べる女性

女性に多いとされる自己免疫疾患についての原因と、推奨される生活習慣、食べ物や食事と栄養素などについての報告から予防のヒントを探ります。

なぜ食べ物や食事、生活習慣が原因で自己免疫疾患に関係?:

近年、自己免疫疾患や最近増えている認知症などの症状や病と遺伝子の原因についての報告が増えています。
中でもその2つは遺伝子が直接的な原因となっていると考えられるのは、どうやら5~7%程度以下のようです。
近年の手軽で容易に準備できる食事は、健康的とはいえないカテゴリに入るものが増えています。
食べ物や食事が、自己免疫疾患との関連性が明らかになってきていますので、予防を考えた場合、食べ物や食事の観点は避けて通れそうにもありません。

女性に多い甲状腺疾患:

自己免疫疾患の関りが大きいともされる甲状腺の症状や病気は米国の報告では、女性は5人に1人、男性の場合は10人に1人程度との報告があります。
では、なぜ女性に多いと報告されているのでしょうか。
原因の中には、女性特有のホルモンバランス、甲状腺の機能、出産などが含まれるようです。

また、女性であることは遺伝的にも不変で、リウマチなどの関節炎が多いのも、遺伝的因子と非遺伝的因子の組み合わせによって引き起こされていると考えられます。
そして、食べ物や食事に含まれる栄養価が何らかの理由で不足や欠乏が続くと、細胞の突然変異が発生した場合には持続的な炎症反応の原因にもなりやすく、上記の要因は免疫不全の原因になりやすいと考えられます。

女性に多い自己免疫疾患の原因例?:

特に女性に多いと報じられた自己免疫疾患の原因例としては、下記が挙げられています。
・多い量の糖類、
・多い量の炭水化物類、
・ヒスタミン(古いチーズやワインなど)
・化学薬品(殺菌や除菌、洗剤、化粧品、香水など)日用品、
・バースコントロール薬過多、
・胃酸調整薬や便秘薬過多、
・抗炎薬(ステロイド剤など)過多、
・睡眠不足やストレス過多、

自己免疫疾患とイースト菌やカンジダ菌:

日本でも増えてきているセリアック病は、私も含む皆が好きな小麦粉などに含まれるイースト菌とも関係が深く、自己免疫疾患の典型ともいわれることがあります。
自己免疫疾患についての書籍もあり、患者も多いエミーマイヤーズ医学博士の病院では、来院される約80%の人にイースト菌過多の反応が検査で検出されているとのことです。
腸の乱れが原因の腸管漏れを意味するリーキーガット症候群(LGS)も多く、体内が火事が発生するような状態になると表現されています。

日光浴不足や欠乏が増えているのも原因?:

近年の生活は豊かになり、家庭の中にいながら、さまざまなことができるようになりました。
その分、外で太陽の光を浴びながらの時間は少なくなっていることが考えられます。

太陽の力で身体に恩恵を受けている1つは、ビタミンDの生成ですが、日光浴不足で体内のビタミンD値も低くなっているのが経済大国の共通点にもなっているようです。
そして、ビタミンD欠乏症は自己免疫疾患の原因にもなっているようです。

ビタミンDの主な役割は骨代謝とカルシウムとも関連性が高いことでも知られます。
また最新の報告で、低ビタミンD値は橋本甲状腺炎やグレーブス病などの自己免疫性甲状腺疾患の原因とも報告されています。
そして、女性で増えてきた甲状腺癌の原因の中には、ビタミンDのシグナル伝達障害の原因も報じられているようです。
そのためか、日光浴をしにくい冬はビタミンD値が低くなりがちで、関節炎や痛みなども増えることが一般的とされています。

食べ物や食事での改善に推奨される方法:

専門家の多くが推奨する食べ物や食事での改善に推奨される方法は、下記のとおりです。
1. まずは原因と考えられそうな特定の食品(特におすすめは小麦粉などに含まれるグルテンと乳製品)を食べ物や食事から取り除く、
2232人へのアンケートでは、88%の女性がグルテンフリーの食べ物や食事を実行したことで気分や体調が良くなったと報告。
2. 糖類を制限する、
3. ファーストフードに多いトランス脂肪酸など工業用の安価な人工的な油、人工添加物の制限、
4. 腸を癒す、
5. 怒りや怒りを鎮める、
6. 下記の栄養素を含む食べ物や食事、補助栄養素、生活習慣を活用する、
Lグルタミン、乳成分不使用の乳酸菌、消化酵素、ビタミンD、セレン、ビタミンB12やビオチンを含む総合ビタミンB、オレガノオイル等の抗菌、多くの水、お風呂やサウナ、食べ物やソフト断食による腸内クレンズ、活性炭などの活用など。
甲状腺機能によっては、甲状腺ホルモンと関りが多いセレンや海産物食品に多いヨウ素も推奨されます。
他の食べ物では、発酵食品に多いプロバイオティクスやプレバイオティクス、ポリフェノール、クルクミン、カカオ70%以上とされるダークチョコレートなどの食品もおすすめされています。

 

仮に遺伝が7%以下とされるのであれば、食べ物や食事、生活習慣でできることは沢山あるということにもなります。
試してみて、体験を重ねるというのも悪くないのではないでしょうか?

参考にした情報:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27783083
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28977443
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29860882
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28000549
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26603490
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28895880
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28624334
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25676324
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26088475
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28317532
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26774011
https://www.nature.com/articles/nrrheum.2017.42
甲状腺インバランス原因の真実(英語) イザベラ・ウェンツ博士 2016年11月15日
自己免疫革命(英語) エミー・マイヤーズ医学博士 2017年2月4日

 

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