前立腺炎やがんの原因や関係となる食べ物や生活習慣？
前立腺の炎症を意味する前立腺炎やがんの原因や関係、危険因子の例として、食べ物や食事と生活習慣が影響していることが報告されています。
前立腺炎と肥大や前立腺がん：
前立腺は栗の実に似た形をし、膀胱の下あたりにあって尿道を囲んでいる臓器です。
前立腺肥大やがんの共通する一般的な症状には、尿が出にくかったり、キレが悪かったり、血尿が出たり、頻尿になったりすることが報告されています。
日本国内においては、新たに診断される人の数は、1年間で１０万人に対して約１１８人が前立腺がんと診断されているとの報告があります。
また、男性の間である期間で人口に換算すると、４番目（胃がん、大腸がん、肺がんの後に大腸がん）に診断されている人の数が多いがんになっています。
ちなみに、アメリカでは現在は３番目になっています。
日本での前立腺の原因報告：
前立腺になる原因として日本の国立がんセンターの報告では、家族歴、６０歳以上の高年齢、肥満、喫煙が主な原因として記載されています。
また、前立腺炎やがんの予防方法のおすすめとしては、タバコを吸わないこと、飲酒はほどほどに、食べ物や食事は栄養素を考えバランス良く、適度な運動と体形、感染を予防することが効果的と書かれています。
原因も予防についても、もう少し具体的なおすすめがないかを学びたかったために、研究や報告例が多いアメリカの国立サービスを中心に探してみました。
前立腺炎やがんの予防や軽減について：
今回調べてみた中では、日本同様に食べ物や食事、生活習慣についての原因や予防についての報告記載がアメリカでも日本と同様に多かったように思います。
前立腺炎やがんの疾患負担を減らすためにできることや予防の報告例として、下記が挙げられていました。
・野菜、果物を食べ物や食事で摂取量を増やすこと、
・赤みの肉を食べ物や食事で減らすこと、
・身体に良くないとされる油や脂肪の摂取を食べ物や食事で減らすこと、
・運動量を日常生活で増やすこと、
・禁煙をする
など。
前立腺炎や前立腺がんの進行リスクを減らすのにおすすめ：
食べ物や食事の中で、更に前立腺炎や前立腺がんの進行リスクを減らすのにおすすめされていることが無いかを探してみたところ、もう少し具体的な報告例がありました。
・リコピン（トマトやトマトソースに多く含まれる）を食べ物や食事で増やす、
・アブラナ科の野菜（キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、白菜、大根、ワサビなど）を食べ物や食事で増やす、
・健康的で身体に良いとされる植物性脂肪を食べ物や食事で増やす、
肉類は前立腺の炎症の原因となるか？：
男性の場合は特に肉類はどうなのかが気になっているかもしれません。
発見した調査報告例では、２０１０年にアメリカで行われた２６１０人を対象に２年間にわたって調査された調査では、赤肉、魚、鶏肉、卵の中では、意外にも赤肉よりも卵と鳥の皮を食べ物や食事で多く摂取する人の方が、前立腺の炎症やがんの進行リスクが高いという結果が導き出されたようです。
対象の調査では、最も卵と鳥の皮の摂取量が少なかったグループは、一番多く摂取していたグループと比較すると、２～最大で4倍程度の差が出たようです。
上記の調査報告は、必ずしも正しい情報とは限りません。
更に調査も必要かと思いますが、今回拝読した報告では、上記のようなことが前立腺の炎症やがんの原因や予防、リスク、おすすめとなっていることがわかりました。
もっと多くの情報が見当たりましたので、近いうちにまた、情報を更新できればと考えています。
参考にした情報：
国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/index.html
Nutrition, physical activity（栄養と運動）, and lifestyle factors in prostate cancer prevention（前立腺がん予防の生活習慣の要因）.
Curr Opin Urol. ２０１８ １月号;２８（１）:５５-６１. doi: １０.１０９７/
pubmed/29049045
Prostate cancer progression and mortality（前立腺がんの進行と死亡率）: a review of diet and lifestyle factors（食事と生活習慣の要因）.
World J Urol ２０１７ ６月号; ３５（６）：８６７－８７４. doi：１０．１００７/
pubmed/２７５１８５７６
Fish consumption（魚の消費と） and prostate cancer risk（前立腺がんリスク）.
Am. J. clin. nutr. ２０１０年；９２：１２２３―１２３３.
