肉類の食事が多いとがんリスクに?
2012年08月14日
日本における国立がんセンターがおこなった大規模な調査の結果、肉類を食べる量が増えることで、結腸や直腸がんになるリスクが1.5倍になる可能性があるということが報告されています。
調査班が行ったその調査では、大阪や岩手、茨城など国内にある9つの都道府県を対象に行われた調査です。
具体的には、45~74歳の約8万人の人を5つのグループに分類した上で、10年以上にわたり追跡しておこなったというもの。
追跡をおこなった調査期間の間に結腸や直腸がんになった人の数は、男性が714人、女性では431人について、ハムやソーセージなどを含む肉類の1日の摂取量について調査が行われました。
肉類の摂取量が一日あたり130g程度ある場合、同じく20gを摂取する人と比較した場合には、男性では1.4倍、女性では1.5倍程度、前者の方が直腸がんになるリスクが高まったとのことです。
海外では類似の調査で同様の結果が出ている例も報告されているようですが、日本における同様の調査でも似たような結果になったということでしょうか。
上記の記載はあくまでも肉類の摂取量とがんの可能性やリスクの比較についておこなわれた報告であり、肉類を食べるとがんになるということとは別の問題かと思います。
また肉類を完全に取り除く食事方法も人気の1つですし、その食事療法を長く継続することで、他の原因になることも考えらえます。
多くの報告では、ビタミンB12をはじめとするビタミン類やアミノ酸類が欠乏しやすくなったり、精神的な点にも影響を与える可能性やリスクについても報告があるようです。
パレオダイエットやケトン体ダイエット又はキトジェニックダイエットのように肉類を推奨する食事法も存在します。
栄養素に詳しい専門家の中でも意見の相違があり、食べる順番と内容によっても異なるという説などもあります。
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