魚に含まれるEPAやDHAと関節炎について
2012年11月15日
魚に含まれるEPAやDHAのフィッシュオイル又は魚油はオメガ3脂肪酸が豊富に含まれていることは周知の通りです。
そのオメガ3脂肪酸と関節炎の関係性について、アメリカで開催された米国リウマチ学会の中でも報告がなされていましたのでご紹介いたします。
平成24年11月10日から14日の間にアメリカのワシントンDCにて開催されていたアメリカリウマチ学会にて、魚の有効性と関節炎やリウマチに対する関連性が報告されました。
発表を行ったのはオーストラリアのロイヤルアデライド病院のプラウドマン博士を中心とするグループで、多発性関節炎と診断された関節リウマチの患者の方々を対象に魚に含まれるEPAやDHAをはじめとする不飽和脂肪酸の中でもオメガ必須脂肪酸の部類に入るオメガ3系フィッシュオイル(魚から取れるオメガ脂肪酸の油)を用いての研究報告でした。
プラウドマン博士たちは多発性関節炎と診断された関節リウマチ症の患者の方々で、病気になってからの期間が12か月未満の人々で抗リウマチ薬をまだ使用していない人を対象に追跡調査を行ったもの。
ランダムに140人の患者さんに対し、1日5.5グラムのDHAやEPAを87人に摂取してもらい、残り53人には1日0.4グラムのDHAとEPAのオメガ脂肪酸を摂取してもらう2つの対象グループに分けて52週間後に血液検査を中心とする様々な身体の検査を行った結果、DHAやEPAのフィッシュオイルを多く摂取していたグループでは数値が改善されており、結果的に治療の開始を遅らせることなどの効果を確認できたと結論づけています。
今回調査に参加された人数は140名と少ないことからも、更に大きな調査が望まれるところですが、フィッシュオイルやオメガ3脂肪酸と関節炎やリウマチについての調査報告については、報告数も少なくありません。
情報源:
2102年11月10~14日の期間中に米国ワシントンDCにて行われた76回米国リウマチ学会の報告より
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