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人工甘味料とダイエットの関係

2014年09月24日

運動

 

人工甘味料は今となってはダイエットに関連するジュースやお菓子だけでなく、口に入れる多くの食品に含まれるまでに陰の人気ものに発展しています。

 

ダイエット食品に分類されながら砂糖という文字に敏感な人たちからすれば少なからず安心材料になるのかもしれませんし、ダイエット中であったとしても砂糖よりは人工甘味料の方が同じ糖類であっても安心感のようなものがあるのかもしれません。
その例としてカロリーゼロやシュガーフリーをうたうダイエット飲料やスナック菓子は字のごとくカロリーがゼロというだけで何となく安心材料になっているのではないでしょうか。

 

ダイエット炭酸飲料と人工甘味料:
私が知る限りでは1990年代には既にアメリカで肥満予防やダイエットの目的で一般的な炭酸飲料に混じって、砂糖の代わりに人工甘味料を使用したゼロカロリーやシュガーフリーといった安心なキャッチフレーズと共に一気に人気が広がったような記憶が強く残っています。
ダイエット人口が常に高止まりするアメリカではちょうど炭酸飲料に含まれる糖分に肥満や糖尿の原因になるとして警告されており、砂糖に取って代わって砂糖を使用しない人工甘味料が出始めました頃です。

最近でこそ、アメリカでは人工甘味料入りゼロカロリーを摂取することでもっと甘いものが欲しくなったり、砂糖を多く摂取した時とは少し異なる他の副産物が生まれるというような内容の報告が相次いだこともあって、見直されている点がありますが、それでもなお、まだまだ勢いは納まりそうにありません。

 

サプリメントと添加物:

日本に住んでいて不思議に思うことの1つは、添加物や農薬の体内摂取、環境ホルモンの摂取も含めて日本人の体内には沢山含まれているにも関わらず、あまりにも問題視されていないことです。

食品以外でも健康のために摂取されるはずのサプリメントにも添加物や人工甘味料等をはじめとするサプリメントに関係の無い成分を沢山含んでいることも気がかりです。

サプリメントの業界でも厳しい競争の中で生き残るのは大変なはずですが、それでも人工甘味料や添加物をたくさん含むのは消費者に支持されているのか、あるいはサプリメントに使用される成分について情報開示が進んでいないからのように思います。

 

肥満や糖尿リスクと腸内環境への影響:
2014年9月17日に世界的に知られる有名な科学誌である「ネイチャー」に人工甘味料が糖尿病や肥満、そして腸内環境のバランスを崩す可能性があることをマウスの実験で結論付けたと電子版には報告されています。
そのニュースは日本でもいくつかの大きな新聞社をはじめとするメディアでも紹介されたためにご存知の方も多いかもしれませんが、サッカリンやアスパルテーム、スクラロース等日本でも人気の人工甘味料を摂取することで、腸内で代謝と大きな関係を持つ腸内細菌のバランスが崩れることで血糖値が下がりにくくなったり、逆に肥満リスクや糖尿リスクが高まることが紹介されています。

研究はイスラエルの研究チームが380人を対象に調査したもので、人工甘味料を多く摂取したグループの方が体重やお腹周りの肉付きが増加したことも報告されています。

 

今後への期待:
カロリーを中心に考えたダイエットを実施している人にとっては飲んだり食べたりしたものを無かったことにしてくれるのは有り難いことであることに間違いありませんが、もし今回の研究結果のように逆に体重が増えたりお腹周りが増加したのでは本末転倒になってしまいます。

それ以上に人工甘味料が与える人体や健康への影響に関しては警告する専門家も多く存在しています。

砂糖の何百倍もの甘さを備える夢のような成分でありながら、人工甘味料の今後の研究と人気からもまだしばらく目が離せそうにありません。

 

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