足が痛がゆい又はムズムズする症状と食品ビタミンDについて
足が痛がゆい又はムズムズする症状で知られるむずむず脚症候群あるいは、下肢静止不能症候群は日本でも増えているようですが、食品や食べ物に含まれるビタミンDの栄養素と関係しているという報告があります。
足が痛がゆい、ムズムズする?:
午後の夕方から夜にかけて足の下の方が痛がゆくなったり、ムズムズするような症状を経験したことはありませんか?
私の母がそのようなことを言っていたのを思い出し、探しているうちに1つの研究報告にたどり着きました。
その症状を英語ではRestless legs syndromeと呼ばれている症状ですが、日本では正式な名前を下肢静止不能症候群とちょっと難しい名前になっているようです。
俗名として、むずむず脚症候群とわかりやすい症状名が付いていて、少しホッとしたのは、私だけではないのではないでしょうか。
そのむずむず脚症候群または、下肢静止不能症候群の知られている症状の特徴としては、午後以降に足の下部の方がムズムズ感じたり、痛がゆく感じたりとちょっと違和感があるように感じる症状が出るようです。
むずむず脚症候群(下肢静止不能症候群)とビタミンD栄養素:
そのいわゆる、むずむず脚症候群と食べ物や食品、食事との関係を調べていると、どうやら食べ物に含まれるビタミンDの栄養素とも関係があるかもしれないという研究報告を見つけました。
行われた調査では、一般的なビタミンDの体内に存在している数値でヒドロキシビタミンDの中央値の値が5.4から23ng/ml(中央値は8.7ng)の範囲内で推移していることが判明して、なおかつむずむず脚症候群(下肢静止不能症候群)と診断された平均38歳の12名のサウジアラビアの人たちについて調査されたものです。
その調査の中で、ヒドロキシビタミンDの値が20ng/ml以下を示しているむずむず脚症候群の患者さんには毎週28,000IUのビタミンDの栄養素をサプリメントとして補完し、その状態を3から8週間にわたり続けた結果、平均してそのムズムズ脚症候群の症状が62%改善した結果が導き出されたという内容が記載されていました。
今回拝読した調査では、体内のビタミンDの値が少ない人ということでビタミンDの栄養素をサプリメントとして補完した結果、62%改善したということですが、被験者の人数が12名と少なかったことに加えて、ビタミンDを摂取した期間が3~8週間と短かったことや、サウジアラビア出身の人であることなどいう条件を見る限りにおいては、結果が正しく導き出されたものかどうかはわかりにくいといえそうです。
ビタミンDは太陽のビタミンと呼ばれてきているだけに、日光浴をすることでも体内で生成されることが報告されています。
体内にため込むことができなことや、室内にいながらでは吸収されないことなども同時に報告されていることからも、太陽の光に当たる時間がてっきり短くなった一般的な現代人には、ココロに留めておくこともおすすめといえます。
参考にした情報:
Wali S. et.
The Effect of Vitamin D supplements on the severity of restless legs syndrome.
Sleep Breath.
2015;19:579-583.