ストレスホルモンとコルチゾールの不足の原因に精神的なストレス?
ストレスホルモンという名前で知られているコルチゾールですが、肉体的あるいは精神的なストレスとコルチゾールの値がどのような症状や体調不良の影響として関係しているのかが気になるのではないでしょうか?
コルチゾールの不足と精神的なストレス?:
コルチゾールの不足の原因の多くは精神的なストレスからきている可能性があるという報告があります。確かにストレスが原因だと体内の栄養素を奪うことや疲れやすくなる原因にもつながることも考えられます。
コルチゾールとの因果関係は別であったとしても、ストレスが大きくかかった場合や長く続くことで、実際はその時点よりも症状や体調の不調、検査結果などによっては少し後に現れてくることも考えられそうです。
ストレスホルモンはケンカになりやすい?:
また、コルチゾールの役割の中には、アドレナリンとノルアドレナリンの生産や値を減らすことが報告されていることからも、確かにストレスが多くなるに連れて、コルチゾールの不足などのとの関係やそれらの原因との関連性などもあるのかもしれません。
それに関連性があるかわかりませんが、ストレスホルモンと呼ばれるだけに?、コルチゾールが不足や欠乏している状況下においては、通常の状態と比較した場合に専門医や周囲から観察していると、ケンカ速く見えたり、他の人たちが会話をしている場合でも途中で割って入ったり、ネガティブな表現を素早く反応しながら使用したりすることが見受けられることが少なくないと報告されているようです。
コルチゾールの不足による精神的なストレスの表現:
コルチゾールが不足や欠乏している状態において、精神的なストレスが原因になって表現や症状になりやすいと報告されている例には下記のような症状や状態が含まれているようです。
- ストレスに対しての忍耐や耐性が弱くなりがち。
- エネルギー不足や、やる気不足の症状に見舞われる。
- 体調を崩した時のような精神的な疲れや慢性的な疲労感の症状が出やすくなる。
- 精神的な高まりや怒り、恐れなどが症状として出やすくなる。
- つい汚い、あるいは下品な言葉が出やすくなる。
- ストレスを感じそうなものごとを避けたり、否定的になったり、逃げたくなる。
- ケンカ速くなりがち。
など
上記に紹介されるような症状の多くは確かにストレスが蓄積されているような時に、出がちな症状と似ているともいえるのではないでしょうか?
精神的なストレスが大きい場合においては、コルチゾールの状態がいつもとは違っていたり、体調が低下していたり、疲れが蓄積していたり、寝不足が続いたりなどちょっとした違いで発生しやすい環境になることも考えれられるようです。
いずれにしてもコルチゾールの不足や欠乏が精神的あるいは、肉体的なストレスが原因で起こっていることが考えらえるのであれば、早いうちに専門家に診ていただく機会を設けることがおすすめといえそうです。
Townsend Letter 2018年1月号(代替医療の実践誌)
52~60ページ
Cortisol Deficiency Part1
チェリー・ヘルトゲ医学博士