コルチゾールの働きや不足から学ぶおすすめ
コルチゾールは別名をストレスホルモンとも呼ばれ、文字通りストレスにも左右されるようです。
が、コルチゾールの働きや不足を知ることで健康を維持したい方にできることがありそうです。
コルチゾールの働きについて:
ストレスホルモンとも呼ばれているコルチゾールは、副腎で分泌されているいわゆる副腎皮質ホルモンの1つです。
ホルモンの1つと記載した理由は、他にも副腎から分泌されるホルモンの数は50種類を超えるとも報告され、コルチゾールはその中でも私たちの身体や健康に深く関わっている代表的なホルモンといえます。
理由として、ストレスなどから私たちの身体を守ってくれている働きを備え、例えば、大きなストレスを身体が受けた場合、コルチゾールが分泌されて血液を通って身体をめぐってくれることで身体を保護してくれたり、ストレスを吸収してくれる働きがあります。
いつも疲れていたり、身体の不調が出ている場合の多くは副腎でも機能が低下している状態であることが知られます。
その場合にはコルチゾールも不足していることが一般的といわれるだけに、現代のストレス社会ではコルチゾールが不足している人が少なくないようです。
またダイエットにも影響するようです。
それはコルチゾールの働きの中には食べ物や食事で摂取する栄養素のたんぱく質や脂質、そして糖の代謝においても制御してくれている有難い存在であることが関わっているようです。
健康的なコルチゾールは、日々のリズムがあり、朝方に近い夜中に最も高い状態にあり、朝から夜にかけて少しずつ右肩下がりに減ってくることが一般的です。
ストレスが多い場合には、そのカーブが乱れ、午後にそのカーブが上がったりすることが確認されています。
またコルチゾールが乱れている場合には、疲れやすい上に、一生懸命にダイエットをしても結果が出にくかったり、睡眠時間がいつも以上に必要になったりすることも一般的といえます。
そのような場合ですので、コルチゾールが不足している場合にはいつも以上に睡眠時間を必要とすることが求められますし、食べ物や食事では糖質や質の悪い脂質を一時的に減らしたりすることがおすすめされています。
コルチゾールには大きな役割があることが分かっていますが、他にも大切な働きがあります。
その1つには、エネルギーを作ることに大きく関りを持ち、ストレスに対して抵抗するチカラを備えているということです。
コルチゾールの基本的な他の働きの中には、炎症を抑えようとしてくれたり、脂肪を分解してくれたり、酸化ストレスを減らすように働いてくれることなどが報告されています。
嬉しい例としては、誰にでもあることですが、ストレスを感じた時には、身体にズシリとした思い感情が沸き上がることが一般的といえますが、コルチゾールはそのようなストレスレベルが高い状態にあっては、エネルギー値を上げておく必要性がありますが、コルチゾールはまさにその働きをしてくれていますので、いかに重要かがおわかりいただけるのではないでしょうか。
ドーパミンリセプターの数を増やすことによって、コルチゾールは脳内でドーパミンの働きを高めてくれることも報告されています。
神経伝達の面においても、ドーパミン活動が活発に放出されることは、自らのエネルギーレベルをより高い位置に引き上げてくれることを意味していますので、ここでもコルチゾールが不足している場合には、疲れやすくなったり、チカラを感じなくなって弱々しい状態が想像できるのではないでしょうか?
その他にもコルチゾールが血糖値をあげやすい状態にすることで、脳や筋肉、それに臓器などに対して、血液や酸素、栄養素などを供給する嬉しい働きがあることなども報告されているようです。
上記のようなことからも、疲れやすくなったり、寝不足になっている状態は、私たちの身体に大きな影響を与え、元気を維持することが難しい状態にあることがイメージしやすいと思いますが、いかがでしょうか?
参照源:
Townsend Letter 2018年1月号
52~60ページ
Cortisol Deficiency Part1
チェリー・ヘルトゲ医学博士
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