痛みからリウマチ性関節炎や線維筋痛症と向き合う指導者の言葉
痛みが日常生活にある場合には精神的にもしんどくなりです。
一般的な痛みから、リウマチ性関節炎や線維筋痛症などの症状を持った方々と日々向き合う指導者の言葉が報告されています。
痛みがある生活の人数について:
昔に比べてどこかしら身体に痛みがある人の数は年々増えているのだそうです。
ちなみにアメリカでは現在、慢性的な痛みや症状を抱えていたり、感じる人の数は1億人を達しているとの報告もあります。
痛みというと関節痛や腰痛などを思い浮かべがちではありますが、頭痛の一部でもある偏頭痛も痛みですし、慢性的に日々の生活の中で痛みを感じている人の数はここ日本においてもアメリカ同様に少なくないかもしれません。
全身に痛みが出ることでも知られる線維筋痛症を改善しようと専門家が集まるサミットで、様々な専門家や指導者の言葉が飛び交っていました。
痛みの改善に向けて向き合うための考え方や方法などが発表されていましたので、下記にお知らせいたします。
・カリフォルニア大学ロサンゼルス校であるUCLAが行った報告によれば、全身の痛みで辛い症状でも知られている線維筋痛症の薬の効果を感じていると答えた患者さんの数は全体の25%程度だったことがわかっています。
・線維筋痛症やリウマチをはじめとする痛みの症状をうったえる患者さんが多く来院されるケリー・ブローガン医学博士のクリニックには、来院されてから最初の30日間においては、クリニックがおすすめする食べ物や食事を中心とした食事療法に従っていただくようにすることで結果を改善しやすい傾向にあると報告。
ちなみに、気になるその食べ物や食事の内容とは、何かを食べるようにおすすめすることではなく、何を日ごろの食べ物や食事で食べないようにするかをおすすめされていました。
その中でも、最初の30日の期間はパンや麺類に多く含まれている小麦のたんぱく質であるグルテンや乳製品を避けて、糖類、とうもろこし、大豆などを制限するようにおすすめされているようです。
とうもろこしと大豆につては、アメリカに流通しているとうもろこしや大豆の多くが遺伝子組み換え作物が利用されており、それらの食べ物や食品が痛みの原因となっている炎症を抑えにくくすることが制限の理由と言われていました。
他にアレルギー反応なども炎症といえるものの、個々によってそれらの食べ物や食事が合うかどうかは話し合った上で決定していくのだそうです。
・患者さんを診る時間は通常の数分程度ではリウマチや線維筋痛症などの症状をはじめとする痛みの場合には、短すぎると感じる場合が多いことが報告されていました。
その理由の1つとしては、上記のようにアレルギー反応がある食べ物があるかどうかなどの食べ物や食事に関する質問も多くされるために時間がかかるのだそうです。
・薬だけではなく、自然療法の情報も取り入れることで結果が伴うこともあると報告されていました。
痛みがある場合には、何かが痛みの原因をつくっていることも少なくないとのことですが、それはこの下に記載されています。
・痛みの原因になっているのは関節をはじめとする直接な痛みの原因というよりも、脳からの指示であったり、感情、過去の出来事、トラウマなどであることも多いと報告されていました。
・運動やリハビリなどの治療については、痛みがある場合には、時間をかけてゆっくりと行い、一日に何回にも分けて行っていくことが一般的とのことでした。
また、痛みがある症状については、肥満は炎症を加速させていることが少なくないことからも、ダイエットができるような内容をおすすめするようです。
それに加えて、痛みからの解放や改善、自由に動くことができるようなイメージトレーニングや、睡眠時間を増やしたり、シャワーの代わりにお風呂にしたり、日光時間を増やして体内にビタミンDを取り入れたりすることもおすすめの例に含まれていました。
いざ痛みが出ると動くことも大変になることも少なくないために、事前に予防策として知っておくことがおすすめということでした。
参考にした情報:
ザ・フィブロ・フィックス・サミット(米国開催)
2016年6月22~28日
ケリー・ブローガン医学博士へのインタビュー
ジョー・ジェッタ博士へのインタビュー
情報ページ:ビタミンDとは?
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2022年6月21日更新