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肝臓の健康にもプロバイオティクスがおすすめされる?

2018年05月07日

ダイエットと食事

肝臓の健康を維持するためにはデトックスの言葉でも知られる解毒機能がきちんと働いていることが予防にも改善にも大切であることが肝臓の働きからは推測ができます。

腸の働きとの関連性も大きいプロバイオティクスが近年の研究や調査報告で、肝臓の健康についての例がありました。

 

腸内環境とプロバイオティクスの報告:

プロバイオティクスと聞くと主に腸内環境を中心とした働きについての印象や報告が多いのではないでしょうか?

プロバイオティクスの報告には、腸内環境との働きについてが特に多く発表されています。
例えば、プロバイオティクスは病理性細菌による侵入や成長の抑制に大きな期待ができるという内容の報告(Microbiology. 2009;9, article 35 doi: 10.1186/1471-2180-9-35.)や、胃腸壁の働きの改善についての報告(Gastroenterology. 2007;132(2):562–575. doi: 10.1053/j.gastro.2006.11.022.)などがあります。

他にも肝性脳症や脳症の再発予防と効果の可能性も触れられています。
肝臓は、非アルコール性脂肪肝の症状や、アルコール性肝疾患、硬変についての報告もあり、近頃では新しい報告がアメリカ国内の一部の専門家の間で大きなニュースになっていますので、ご紹介いたします。

 

肝臓の健康にプロバイオティクスはおすすめ?:

2018年4月25日にアメリカ国内で開催されたアメリカン・ソサエティー・オブ・インベスティゲーション(調査)・パソロジー(病理学)の年次総会におけるプレゼンテーションで、プロバイオティクス含有健康食品のサプリメントを活用した調査では、プロバイオティクスが肝臓の保護の役割をするのにも有益であることが報告されていました。
肝臓は腸内環境を左右する消化の働きやデトックスという言葉でも知られる解毒についての関係や、それらの橋渡し的な印象が強かっただけに、肝臓の健康とプロバイオティクスの働きが関係しているということになれば、今後は更なる働きの期待が高まることも考えられそうです。

 

プロバイオティクスを用いた肝臓の健康との調査の一例として、近年行われたネズミを使用しての2週間に渡って観察された調査報告では、フリーラジカルが上昇して肝臓に有毒とも報告されているアセタミノフェンと呼ばれる物質を高濃度にネズミに投与し、プロバイオティクスのラクトバチルス菌ラムノサスを用いて、経過が観察されました。
結果として、ラクトバチルス・ラムノサスの菌入りプロバイオティクスのサプリメントを与えた方のグループでは、与えなかったグループと比較して、肝臓への有毒度合いに差が生じたという結論に達したとのことでした。
つまりは、ラクトバチルス菌が投与されたグループの方が肝臓内でのダメージが少なかったという有意な結果が導き出されたということでした。

 

とはいうものの、上記の報告ではネズミを利用した実験であることや、その数自体が小さいこと、実際された期間が短いこと、それに報告自体も少ないともいえるために、更なる研究報告が求められているところです。
また、それらの調査が積み重なることで、プロバイオティクスについての可能性についても信頼性が増してくるといえるのではないでしょうか。

 

 

参考にした情報:

Scientific World Journal 2014年11月11日号: 874768. PMCID: PMC4243598
Is there a role for probiotics in liver disease?(肝臓疾患にプロバイオティクスの役割はあるか?)https://www.interphoenix.com/wp/2018/10/31/obesity-overweight-with-negative-feeling-and-intestinal-microbiome/

 

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