アレルギー反応を示すアレルゲン物質と健康への影響
アレルギー反応を示すとされるいわゆるアレルゲン物質は昔に比べて増えているようです。
アレルゲン物質が与える健康への影響を考えた場合、私たちは対処を考えておく必要に迫られているといえるのではないでしょうか。
アレルギーは米国では現在30%の大人、40%の子供にみられるまでに成長していることが報告されており、離れた日本においても後を追うように増えていることが考えられます。
アレルゲン物質の数:
アメリカ疾病予防管理センターの発表によると、現代では83,000種類ものアレルゲン物質が存在しているとのことで、その数は年を重ねる毎に増えているそうです。
それらのアレルゲン物質の多くは人体へ影響を与えるものが多く、人工的につくられるアレルゲン物質については、人体への影響を考慮されることなく作られていることが少なくないとのことでした。
そのことからも私たちの身体は昔に比べて健康を守るためにも対応に迫られる機会が増えていると考えられます。
アレルゲン物質の例:
実際に私たちの人体や健康への影響を与えているアレルゲン物質の例として、良く挙げられているのは下記の通りです。
食品添加物、遺伝子組み換え作物、カビ、ホコリ、水銀などの環境汚染物質、人工的につくられた化学物質、アレルギー反応を示す様々な食品、動物から出る物質など。
それらのアレルゲン物質が体内に入ることで、アレルギー反応として神経や臓器、解毒組織や自己免疫組織に影響を与えることが報告されています。
自己免疫反応は今まで以上に過剰に頻繁に反応するようになってきたことも様々な報告からは見て取れる状況のとおりです。
アレルギー反応の例:
身体はそれらの自己免疫反応を示すアレルギー反応物質に対して、デトックス機能が使われる頻度も同様に高い状態にあるようです。
そのために、例えば香水や柔軟剤、洗剤などの香りが近くにあると気分が悪くなったり、偏頭痛が起こったりすることがあります。
また、ホコリやカビの近くに行くと同様な反応が出たり、湿疹が出たり、犬や猫でもアレルギー反応を示すことも考えられるようになってきたといえます。
アレルゲン物質に対して、アレルギー反応を示す例としてよく挙げられるのは、下記のような症状です。
鼻水、鼻炎、目のかゆみや涙目、湿疹、かゆみ、痛み、偏頭痛、慢性疲労、集中力や記憶力欠如など。
健康に対応したい方法の例:
一般的に一番先にラクに対応をしたいときに考えられるのは薬ではないでしょうか。
確かに薬には有効なものも多く、即効性もあるといえますし、一時的な働きを求めるのは良いと思います。
二度と反応が起こらない場合はその対応で良かったと言えそうですが、必ずしもそうとも限りません。
良くなりきらない場合には、根本的な原因の解決にはなっていないともいわれたり、副作用の懸念も考えておくことも大切といえそうです。
栄養素として報告されているもので良く挙げられる例:
ルチン、ケルセチン、ビタミンC、EPA、フラボノイド、ポリフェノール、シトラス、ボスウァリア(痛み関連として認識されてる)、アシュワガンダ、ブラックコホッシュ、リコリス、プロバイオティクス、ラクトバチルス菌(イミューノバイオティクス)など。
ただし、これらの栄養素にも注意が必要な場合もあります。
特にハーブやエキスは時に子供には留意が必要な場合もあります。
最低限したいことのおすすめ:
アレルギー反応を示す症状を予防したり、改善したりしたい場合において、最低限しておきたいことのおすすめがあります。
それは、まずはアレルギー反応を示す原因になっている物質を知り、食事や食生活から一定期間取り除いたり、生活環境から離れることがおすすめされます。
良くご存知のかかりつけ医や専門家に相談をしたり、アレルギー反応検査をしてみるのもおすすめです。
情報源:
Naturalmedicine Journal トッド・ボーン 自然療法博士兼認定栄養スペシャリストへのインタビュー 2017年8月 Vol9 issue8
情報ページ:ルチンとは?