年齢を重ねても健康で若い脳を維持するためにおすすめされること
年齢を重ねていくうちに脳も動きも老化しているような場合とそうでない人の違いは何でしょうか。
健康で若い脳を維持するためにおすすめされていることがあります。
脳の老化と聞くと認知症やアルツハイマーなどのイメージがつきまといます。
2030年頃には75歳以上の3人に1人程度の割合で認知症になっている可能性との指摘も生まれており、高齢化が進む日本では特に気になるところです。
ただ、同時に脳の働きは年齢を重ねても学習能力もあり、予防や改善、何かの学習なども含めて開始するのに遅すぎることはないということは嬉しいことでもあります。
実際に日本国内と海外での脳に関しての報告に触れてみると、年齢を重ねても健康で若い脳を維持するためにおすすめされる共通のことがあるようです。
その中でも実践しやすいと感じた例を下記にご紹介いたします。
・体を動かしたり使ったりする
少し負荷のある運動である筋力トレーニングを1週間に2~3回程度継続して体の筋力を維持したり、強くすることは脳の老化を遅らせてくれる可能性が考えられそうです。
機械を使用しなくても階段を上ることは足の筋力維持にもつながりますし、荷物を持って階段を上ることは負荷にもつながります。
またペットボトルを利用することで機械の代わりにもなりそうです。
加齢と共に弱まる筋力を比例させずに、維持したり強化することは脳にも良い影響を与えているということにつながるのかもしれません。
・水分をしっかり補給する
水分を補給することは代謝を上げたり、解毒を進めたりすることにもつながります。
以前伺った認知症を改善させておられる先生のお話しでは認知症の人は共通して水分摂取量が少ないことを挙げられており、おすすめは毎日1.5リットル程度の水分を食事や飲み物で補うことと言われていました。
・しっかり食べる
食べることはエネルギーを作ることでも消費することでもあり、同時に食べ物を噛むことは脳への刺激にもつながることが報告されています。
加工されたやわらかい食べ物ではなく、自然界の野菜や果物、魚や肉類が若い身体や脳をつくるといえます。
特に魚は人体の体温よりも低い脂肪酸を含むことからも、体内に蓄積された余分な物質を排出させやすいともいわれますし、それ以上にDHAやEPAのオメガ3脂肪酸を豊富に含むために脳の活性化にもつながりそうです。
・引きこもらずに社会とのつながりを持つ
人とのつながりを持ったり、保ったりすることは脳の活性化と認知障害予防にもつながるのだそうです。
社会的な役割がなかったとしても、スマホやコンピューター上ではなくリアルな社会で誰かとつながっていることが大切といわれ、実際に脳内の動きを観察していても、同じコミュニケーションでも全く反応が違うようです。
・リラックスしたり幸せを感じられる時間を大切にする
その言葉の通り、リラックスしていたり、幸せを感じたり、実感できる時間は脳にとって、とても大切な時間なようです。
家族でも会っていて気持ちが滅入ることは避けることがおすすめされています。
・新しいことを楽しんでみる
何かにトライしたり、チャレンジしたりすることは脳の喜びや活性化にもつながるようです。
参考にした情報:
日本認知症改善推進協会
2017年11月29日開催シンポジウムでの講演
竹内孝仁博士
日経サイエンス:
最新科学が解き明かす脳と心
デビッド・ベネット博士
「アルツハイマー病に負けない力を蓄える」p30-39
情報ページ:ビタミンDとは?