糖尿病予防と血糖値や肝機能におすすめの生活習慣
糖尿病とその予備軍が世界的に先進国を中心に増えていることがWHOから報告されています。
糖尿病の予防は肝臓機能との関わりも深く日頃の生活習慣での健康維持がおすすめです。
糖尿病ときくと血糖値や膵臓(すいぞう)、インスリンなどの単語が出やすいものの、肝臓機能という言葉は優先されていないようです。
肝臓は検査をしたとしても、なかなか数値にも出てこないことがその要因の1つになっているのかもしれません。
ただし、糖尿病の専門家の中には、肝機能を20%改善することで膵臓機能の80%が改善されることを伝え、肝臓に眼を向けることがおすすめと伝える医師もいます。
糖尿病にインスリンと言葉では出るにしても、実際にインスリンを使用する場合には、面倒なことも多い上に、インスリンを打ち過ぎることでカラダが自分のインスリンを出すことをやめてしまうことを懸念する声や、インスリンを打つ人が住むその居住地である市や区などの自治体が一年間に一人あたり500万円程度の負担増になることなどの理由から何とか他の方法を模索する人も少なからず存在するようです。
ちなみに私たちが住む日本では国民皆保健という素晴らしい制度のおかげでインスリンを用いた治療は多くの人が受けようと思えば受けることが可能ですが、アメリカをはじめとする国民皆保健の制度がない国においては、個人の負担が大きすぎることからも簡単にインスリンを打つという決断には至らないことも少なくありません。
そのようなことからも、まずは日頃の生活習慣や食習慣を中心に何とかしてみるという結論に至ることも多く、食べ物や食事における血糖値を上がりにくくゆるやかにするようにすることや、肝臓機能を向上させるためにできることを考えて実行していくこともその中には含まれています。
血糖値を上がりにくくするために:
肝臓機能だけではなく、ダイエットや健康管理の意味においても血糖値を上がりにくくすることは大切な意味を持っているといえます。
血糖値を急に上げることはさまざまな症状や病気を近づける原因になっていることが報告されていることからも、私たちにとって血糖値を急に上げないことは食事の中でも意識することがおすすめされています。
具体的に血糖値を上げにくくするためにできることの例としては、まずは食事の最初や空腹時にいきなり炭水化物や加工食品、ファーストフードやお菓子など血糖値が急上昇する食べ物を食事の最初やお腹がすいている時に食べないようにすることといえます。
ダイエットや美容にもいえることですが、お腹がすいている時にパンや麺類、白米などの炭水化物をいきなり食べることは、血糖値の急上昇を招くだけではなく、1〜2時間後には今度は血糖値がジェットコースターのように急降下することを招きます。
そうなると食べてからまだ1〜2時間しか経過していない状態にも関わらず、またお腹がすいて、何かを食べたくなることにつながり、ダイエットにも美容にも、糖尿病や他の病気や症状などとの関係を考えても良い選択とはいえません。
そのような意味からも食事の最初には、血糖値を急上昇させにくい野菜や甘味が少ない果物、たんぱく質などを選ぶことがおすすめで、イメージとしてはコース料理のような順番ではないでしょうか。
コース料理では最初にサラダなどの野菜が出て、スープや肉類、魚類、それからライスやパンでデザートといった順番であることからも、理にかなった順番といえることからも食事の際には日頃から意識をすることがおすすめです。
肝臓機能を向上させやすくするために:
糖尿病を近づけにくくするために血糖値以外にも肝機能を良い状態にしておくことがおすすめです。
普段の生活習慣や食習慣で意識しておきたいおすすめの例としては、下記のようなことが挙げられています。
・ストレスを溜めすぎない、ストレスがある場合でも解放する自分なりの方法を知って実行する。
・加工食品やファーストフードを食べ過ぎない。
・アルコールを摂取しすぎないようにする。
・睡眠不足に注意する。
・お風呂や散歩、運動などで汗をかいたり、デトックスできるようにこころがける。
・食物繊維や食物酵素、カリウムなどの栄養素を含む野菜などを食事の中に取り入れる。
など。
肝臓は無言の臓器ともいわれるために、なかなか健康状態がわからないものの、とても大切な臓器の1つであることは間違いありません。
糖尿病やダイエット、美容だけに限らず、血糖値や肝機能に眼を向けておくことは予防や健康増進のさまざまな点からもおすすめされるために、出来る範囲で試してみてはいかがでしょうか。
参考にした情報(全て英語):
糖尿病と糖質のレクチャー
エリック・バーグ医学博士
2016年7月25日
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