グルテンの影響と大人から子供迄のグルテン過敏
小麦などに含まれるグルテンたんぱく質に不耐性や過敏に反応が出る人が世界的に増えていることが報告されています。
グルテンの影響について大人だけでなく子供にもグルテン過敏症の原因についての現状から解決のヒントを探ります。
グルテン過敏症や不耐性、腸漏れのリーキーガットなどの専門家で世界的に知られるトム・オブライアン博士によると、グルテンたんぱく質を含む小麦や大麦、ライ麦などの中でも小麦は品種や遺伝子の組み換えが進んだ結果として、見た目は昔も今も似ているものの、中身は大きく違っていることと、体内に入った時は更に大きく違っていることについて報告をしており、グルテンの影響が子供から大人迄出ている現場の現状と、その原因、解決のヒントにいたるまで公表しています。
小麦をはじめとするグルテンに反応を示す:
トム・オブライアン博士のクリニックを訪れるすべての患者さんに対して、血液検査を実施したところ、全体の約7割に相当する68%の患者さんにおいて小麦グルテンに反応が出ていると報じています。
また、グルテンに反応が出たそれらの人の中の約4人に1人にあたる26%の人については、脳が縮小するなどの異変も観察されたとのことでした。
グルテンに過敏反応を示す子供に対しての別の報告では、グルテン過敏の子供がグルテンを含む食べ物を食べた時の影響として、少なくとも13の影響があるとオブライアン博士は伝えています。
6ヶ月間の調査ではグルテンに反応を示す子供たちに対してグルテンを食事に含まないいわゆるグルテンフリーの食事にしてもらうことで全員の体調が大きく改善したことも同時に伝えています。
グルテンフリーの食事にしたことで全員の子供たちにおいて改善された内容として、学校での態度、集中度、注意力、座ったり立ったりなどを含む反応などが含まれていたということです。
オブライアン博士の今回の報告を裏付けるものとして、昨年度にハーバード大学の研究班からの報告では、世界中の誰一人として現代の小麦をはじめとするグルテンを体内において完全に消化できる人はいないというものが挙げられていました。
そのようなことからも、少なくとも子供たちの健康と成長を願うのであれば、朝の食事はパンをはじめとする小麦などのグルテンを含む食事よりも野菜や果物、発酵食品などのご飯や何か他の食べ物を中心にすることをおすすめしています。
また健康を進めたり、アレルギーの予防に注力をしたいということであれば、グルテンフリーの食事に加えてプロバイオティクスを食事の中に取り入れるかサプリメントで補うことをおすすめしています。
乳酸菌のエサになり、発酵食品や小麦にも含まれるプレバイオティクスについては、小麦に含まれる成分の1つであることからも、みんなに一概におすすめできるとは限らず、食べた時にお腹が張ったり、もたれたり、便通がいつもと違ったり、肌に湿疹が出たりする場合にはしばらくの間は様子を観て、腸内環境が整ってから食べるようにすることがおすすめということでした。
グルテンフリーの食事にした場合には、胃腸をはじめとする臓器が弱っている時は一時的に体調が思わしくない状態に陥ることもあるともしながらも、中長期的に考えると健康や予防の中心的な活力につながることからもおすすめされています。
小麦を始めとするグルテンのたんぱく質は私たちの食生活の中にもどっぷりと含まれています。
パンや麺類、他の加工食品などを挙げはじめると決して嬉しいことではありませんが、実際にグルテンフリーの食事にしてみた場合に体調が改善されたり、良い変化を実感してみることで喜びを見出すことが出来るのではないでしょうか。
グルテンの影響が出ているかどうかを知るためには、1ヶ月程度完全にグルテンを含む食べ物や食事をやめてみることがおすすめです。
今回の記事の情報源:
トム・オブライアン博士のFBライブ
2017年7月13日付
情報ページ:プロバイオティクスとは?