行動障害や学習障害とADHDの子供たちについて
行動障害や学習障害、多動症やADHDと診断される子供たちや大人の数も年々増加傾向にあることが報告されています。
行動や症状も男女差があったりすることからも、社会全体で支えながら取り組むためにも知っておいて欲しいと思う関係者は多いように思いますし、より多くの大人や子供たちが知ることで考えや行動も違ってくるのではないでしょうか。
ADHD、行動障害や学習障害、多動症と診断される子供の数:
メンタルや感情あるいは脳の障害で多くが子供に診断されるADHD、行動障害、学習障害、多動症などは日本でも認知されてきているとはいえ、社会全体としてはこれからと言っても過言ではありません。
日本よりも、より多くの子供や大人がADHD、行動障害、学習障害、多動症や類似する症状に診断されているアメリカでは研究や組織も多く存在していることからも、日本でも彼らから学べるべきことも少なくないように思います。
実際にアメリカでは4〜17歳の子供全体の中でADHDと診断されているだけでも640万人を超えていることが報告されています。
政府機関の発表では4〜17歳の全ての子供たちのうちの約11%にあたる子供の数が2011年時点でADHDと診断されているようです。
ただし、実際に薬による治療を行なっている子供の数は6.1%と報告されているために、約半数の家庭では薬以外で対処をしているということになります。
気になるのは2003年では7.8%、2007年では9.5%と年を追う毎にその数は年々徐々に増えて来ている点で、8年間で診断される子供の数が42%増えているということです。
報告によると、ADHDと診断される平均的な子供の年齢は7歳で、多くの子供たちが実際に最初に、ADHD、あるいは行動障害、学習障害や多動症の症状が表れ始めるのは3〜6歳時であることが多いとのことで、その点では日本でも変わらないのかもしれません。
診断される年齢でも症状のレベルが異なる?:
ADHDであることを診断される子供の年齢によって、症状のレベルがある程度異なることも報告されています。
例えば男の子も女の子においても5歳の時にADHDと診断された場合はある程度重度に近いと認識され、7歳時に診断された場合では中程度、8歳時になると穏やかなレベルのADHDといった感じで認識されているようです。
ADHDと診断される子供に共通することがらの例:
行動障害、学習障害、多動症やADHDの子供にとっては社会との交わりやグループ活動、学校などで時にチャレンジに直面することも考えられます。
それらの子供たちの個性は素晴らしく、伸ばしてあげることによって将来が更に楽しみになります。
日本では個性が強すぎることは協調性を保ちにくくすることのように考えられていますが、本来子供は自由で十人いれば、十通りの発想や行動があるはずで、無理に何かの枠に入れるべきことでもないはずです。
行動障害や学習障害、多動症やADHDと診断される子供たちの多くは共通することがらが存在することが報告されています。
それらがずっと続くというわけではないものの共通する例は下記のようなことが挙げられています。
・興味が高くないものごとについて覚えることに時間がかかる。
・社会やグループでの行動にチャレンジが多い。
・何かに夢中になったり、気にしたり、心配になったりする。
・感情が不安定になった場合に行動に出やすい。
・しゃべり始めたり、書きはじめる年齢が一般的な子供たちより遅め。
・何かに興味を持つと一般的な子供たちよりも優れた価値を見出す。
・年齢が上がってきてもお寝しょうをすることがある。
・睡眠が思うように進まない。
など
男の子と女の子で違いがある?:
ADHD、行動障害、学習障害、多動症などの症状がある子供たちでも、男の子と女の子では違うことも少なくないようです。
男の子では、より明確で表面的にわかりやすく、アクティブであったり集中が途切れやすいことが多いなどの報告が多いようです。
女の子では、より内面化しやすく、男の子と比較すると自分を出していないことや、考えていることが把握しにくい、あるいは何か考え事をしているなどの報告が多いようです。
アメリカでADHD、行動障害、学習障害、多動症などと診断される子供の数が年々増えているように、日本でも増えることが予測できます。
それに伴って、様々な報告も入手しやすくなってきていると思いますので、家族や身内だけでなく、周りの人もより多くを知って、共に理解し合うと共に支援し合える環境がもっと整っていくことを願いたいものです。
参考にした情報(英文):
healthline.com/adhd/facts-statistics-infographic#1
数値によるADHD:事実、統計とあなた
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