ストレスホルモンのコルチゾール乱れがやせにくい原因?
ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールが乱れることでやせにくくなり、ダイエットがうまくいかない原因にもなっていることが考えられます。
ストレスが高すぎるとコルチゾールのリズムが崩れることで、脂肪を溜めやすくなるということです。
ストレスが高すぎると脂肪を溜める?
ではなぜストレスが高すぎると脂肪が溜まりやすくなるのでしょうか?
脂肪を燃焼しやすくするか、又はダイエットが成功するかどうかはホルモンが大きく関係していることがわかっています。
わたしたちの身体は今の時代も大昔も見た目には変化しているものの、中身は変わっていないとされています。
昔はストレスというと食べ物が捕れないことが一番のストレスだったようですが、今はさまざまな環境に対応するためにも意識的かどうかは別として、ストレスを受けやすい身体になっていることが報告されています。
過度なストレスを身体が感じると、昔と変わらない身体は今後の危機に備えて脂肪を蓄えることで耐えようとするのが自然な身体の構造で、そのためにストレスが高い時にはいくら食事を制限したり、運動を頑張っても脂肪が落ちにくい状態といわれています。
ストレスホルモンのコルチゾール:
ストレスホルモンの別名で知られるのが脂肪の代謝に大きく関連している糖質コルチコイドであるコルチゾールで、鉱質コルチコイドであるアルドステロンと共に私たちの身体が正常に内分泌機能に特に大切なホルモンといわれています。
他にも30以上のステロイドが副腎皮質で放たれていることからも、いかに脂肪の燃焼やダイエットに特化しているのがコルチゾールであるかがわかります。
ストレスが正常内にある場合には、一般的なコルチゾールは朝に近い夜中に最も高く、午後にかけて緩やかに右下がりの状態で少なくなる一方で、ストレスが大きすぎると身体が判断した場合にはコルチゾールが乱れて朝から低い状態にあったり、夜に高くなっていたりして、脂肪を溜めやすくするだけにとどまらずに睡眠に影響が出たり、疲れやすくなったり、感情が不安定になったりすることも報告されています。
コルチゾールが動くことはホルモンが緩むか引き締まるかのどちらかが発生することにつながり、コルチゾールが上がると脂肪が溜まりやすくなるのだそうです。
コルチゾールとダイエット:
コルチゾールが乱れて不安定な状態になっていると感情が不安定になったり、寝付きが悪くなったりと睡眠への影響も出やすくなることが考えられます。
十分な睡眠が確保できない場合には、食事も乱れやすくなることも考えられますし、それ以上に運動をしても脂肪は燃焼しにくく、結果としてやはり脂肪が溜まりやすい状態となりますので、ダイエットは成功しにくくなるといえます。
その反対に睡眠を十分に確保することで集中力も高まり、脂肪も燃焼しやすく、疲れにくくなることからも十分な睡眠をとることは脂肪の燃焼やダイエットにもつながりやすくなることが考えられます。
炭水化物を夜の食事に?:
今迄のダイエットでは糖質に変化する炭水化物を夜の食事に入れることはタブーのように扱われてきたのではないでしょうか?
最近の報告では、コルチゾールの兼ね合いやインスリンや血糖値の関連性を考えると炭水化物を夕方の食事に入れる方がそれらの値が改善されやすくなることが報告されたことが大きいようです。
ストレスホルモンのコルチゾールが高い朝のような時間帯だと、炭水化物ダイエットを行なったとしても血糖値やインスリンは上がりやすい状態にあるために、朝食にパンを食べた時には早くお腹がすいたり、満足ができないために一日の食事が乱れやすくなることも考えられます。
そのために朝の食事は一日を左右するという意味においてもとても大切で、朝は炭水化物よりもスムージーのようなビタミンやミネラルが豊富で血糖値を上げにくい食事が良いことが理にもかなっていますが、甘すぎる果物は血糖値を上げるために注意も必要といえます。
参考にした情報:
脂肪減少についての真実(米国開催のサミット)
アラン・クリスチャンソン医学博士
2016年4月27日
ガイトン生理学第11版
第77章 副腎皮質ホルモン p.999
情報ページ:ビタミンやミネラルとは?
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