肌の乾燥や湿疹等の肌荒れの原因と予防
肌の乾燥や湿疹、ニキビや吹き出物、かゆみをはじめとする肌荒れは何が原因でどこからくるのでしょうか?
皮膚と肌荒れの原因や予防の報告とおすすめについてです。
肌と皮膚は一番の臓器?
肌または皮膚というと身体の中で一番大きな臓器という表現がよく使われます。
肌や皮膚は身体が私たちに何かのサインを知らせてくれる役割をしていることで知られます。
特に腸内環境の状態は肌に出ることが多く、体内の炎症においては、肌を見ればどのような状態にあるかがわかりやすいといわれます。
そのために身体の鏡のような存在が肌や皮膚であり、乾燥肌、かゆみ、湿疹、黒ずみ、ニキビ、吹き出物をはじめとする肌の不調は臓器が発しているサインのようなものと考えることができます。
腸内環境と肌:
腸内環境を知ってアプローチすることは健康を大きく左右することにつながります。
「全ての病は腸からはじまる」というヒポクラテスが2000年以上も前に残した言葉はまるで現代人のためにつくられたようにも思えるほど今でも良く使われる言葉です。
腸内の環境が思わしくない場合には肌や皮膚に表れる他にもっとわかりやすい状態として、便秘、下痢、ゲップ、ガス、お腹の張り、頭痛、慢性疲労、記憶力や集中力の低下、ホルモンバランスの乱れ、精神の不安定、睡眠障害をはじめとする症状が挙げられ、腸内と無関係と思えても実は腸内の乱れが原因であることが多く報告されています。
腸内環境や肌に影響する食べ物:
腸内環境を左右するのに影響しているのは食べ物、日用品、生活習慣、ストレス、大気、睡眠などさまざまですが、その中でも食べ物の影響は腸に大きく影響することがわかっています。
腸内環境や肌に良い食べ物の例として世界的に挙げられるのは発酵食品や魚、野菜を中心として食べられている和食や、良質な脂質を補うことができるオリーブオイルを取り入れた地中海料理といえます。
その反対に腸内環境や肌を乱しやすい食べ物として話題になるのはファーストフードをはじめとする加工食品や遺伝子組み換え食品、トランス脂肪酸などの人工的な油、品種改良が進んだ小麦粉などに含まれるグルテンをはじめとする食べ物、糖類、アレルギー反応を起こしやすい乳製品、お酒などといえます。
肌や皮膚に湿疹や出来物、かゆみ、乾燥などがある場合には腸内で炎症が発生していることが多いことからも肌や皮膚は腸内の鏡の役割をしていることでも知られます。
日用品と肌や皮膚:
最近報告されて話題になっている1つにスキンケアやヘアケアなどのパーソナルケアや石けんや洗剤なども含めた日用品が肌や皮膚、腸内環境に与える影響についてがあります。
平均すると1日9品のスキンケアを使用し、それらの中には126成分が含まれているとアメリカで報告され、それらの成分が身体にどのような影響を与えるかは規制がないために未知数といえます。
人工的に作られる化学合成された成分の方が安く生産できるために使用されることが多く、それらがホルモンや副腎、腸内環境などに影響して肌や皮膚に出てくることと、使用した場合に直接的に反応して出ていることの両方を考えておくべきと皮膚の専門家は伝えています。
今年に入りアメリカでは除菌や殺菌効果をうたい長年愛用されてきた商品の中にがんなどの病気の原因につながるという理由から販売が停止となり、大きなニュースとなりましたが、除菌や殺菌が好きな国で知られる日本ではあまり知られていません。
また保存剤として使用されるアラハイという成分や香料、パラベン類、日焼け止めなどのスキンケアに使用されるオキシベンゾン等の成分はホルモンバランスの乱れや臓器、肌や皮膚にも直接影響を与えることが報告され、代替え品として良質なエッセンシャルオイルのような天然成分の活用をおすすめしています。
参考にした情報元:
糖尿病サミット(米国開催)
2016年4月25日
トレバー・ケイツ医学博士へのインタビュー