多嚢胞性卵巣症候群PCOSの症状になりやすい女性の共通点とは?
PCOSで知られる多嚢胞性卵巣症候群は経済発展と共に食べ物や生活習慣の変化などで日本でも増えています。
一方で多嚢胞性卵巣症候群に共通しやすい症状とおすすめの食べ物や生活習慣も報告されています。
多嚢胞性卵巣症候群あるいはPCOSは今や世界的の多くの女性に関係する障害で、アメリカでは10人に1人とも報じられていることからも、研究や報告も活発なようです。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断される女性に共通しやすいとされる症状として、下記が挙げられています。
・家庭内において、姉妹か母親に多嚢胞性卵巣症候群の経験がある。
PCOSの35〜40%程度の女性が家庭内において母親か姉妹が同じ症状を患った経験を持ったことがあるとの報告もあるようです。
・成長期で多くの場合、10代で一般的に体重が多めで落ちにくかったり、お腹周りに脂肪が多くついている。
多嚢胞の場合、遺伝や生まれた時からホルモンのアンドロゲンが高かったり、インスリンが高いことが多いとの報告もあるようです。
・女性の毎月の周期である月経がこない無月経。
多嚢胞性卵巣症候群を患う女性のうち、3人に2人である75%が無月経を経験とも報告。
・ホルモンの一種であるアンドロゲン過多で、毛が多い多毛。
多嚢胞性卵巣症候群又はPCOSの女性の85%においてアンドロゲンの分泌が非常に多く、多毛とも報告。
ただし、報告では日本人女性には少なく、欧米に多いようです。
・不妊症または流産を経験。
肥満の場合は不妊症にもなりやすいとの報告もあるようです。
・オイリー肌でニキビが多かった。
ニキビについてはPCOSと診断される女性の3人に1人程度の割合に観られるとも。
油の多い肌はアンドロゲンや多毛との関係性があることも。
・髪が細い。
・ハイパーテンションやうつ症状
・骨盤の痛み
・無呼吸睡眠
・てんかん
てんかんを持つ女性は10〜26%程度多嚢胞性卵巣症候群になるリスクが高まるとの報告。
・ホルモンのDHEAが高まりやすい。
・体内の有毒物や重金属におけるレベルが高め。
・ストレスが多い。
ストレスホルモンで知られるコルチゾールを効果的に分泌できない場合、多嚢胞性卵巣症候群又はPCOSと関係が深まりやすくなるとも。
・甲状腺機能低下症と自己免疫疾患
自己免疫疾患による甲状腺機能低下症を持つ女性の場合、多嚢胞性卵巣症候群になるリスクが3倍近く高まるとの報告があり、それらは共に腸管から血流に漏れ出すいわゆる腸管漏れ症候群のLGS(リーキーガットシンドローム)を患っていることが多いことがわかっていることからも、腸内環境が根源になっている可能性も。
今回は多嚢胞性卵巣症候群あるいはPCOSを患いやすい女性の共通点について報告されていることをお伝えするだけでしたが、近日中にそれらを遠ざけるための生活習慣や食事のおすすめも多く報告されていますので、お伝えするようにいたします。
参考にした情報:
Townsend-Letter
2015年4月号 p61-66
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の共通障害
パメラWスミス医学博士
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