アレルギー反応やアレルギー体質は疲れやすくダイエットが成功しにくい理由
アレルギー反応がある場合やアレルギー体質の場合は疲れやすく、太りやすくなるためにダイエットでなかなか成功しにくくなることが報告されています。
運動量を増やしたり、カロリーを減らしても、食べ物で何かのアレルギー反応や不耐性があれば肥満になりやすく、ダイエットは成功しにくくなるのはなぜでしょうか。
アレルギー体質は増えている?:
アメリカとイギリスで行なわれたアレルギー体質についての調査では、50年前にはアレルギー体質だった人の割合が約30人に1人だったものの、現在では3人に1人が何らかのアレルギーを持っていることが報告されています。
現在ほどダイエットについての情報がメディアを騒がせてきたこともなく、運動量を増やしても食事でカロリーを減らしたとてもしても、アレルギーがある場合には、なかなか結果が出にくくなることがわかっています。
日本では花粉症を患う人も多く、花粉症の症状が季節になると出るような場合でも、多くの場合は花粉症だけにとどまらず、気づいていない場合でも何かにアレルギー反応を起こしていることが考えられます。
花粉症も体内での炎症でアレルギーの1つですので留意が必要といえます。
カロリーや体重とアレルギー:
また他の調査では、20年前と比較して同じカロリーを食べ物で摂取した場合には、以前よりも現代の方が体重が減らないことが報告されています。
運動をしてもダイエットで成功するのは今までよりも現代の方が難しくなっており、その1つの原因はアレルギーでもあります。
アレルギーを患っている場合には、消化されにくく、臓器に負担もかかり、疲れやすく、代謝が上がりにくいことがメカニズムとしてあり、そのアレルギーになっている原因をまずは取り除くことがダイエットで結果を出しやすくするコツともいわれます。
アレルギーを患っている場合によく起こる症状として、ガスが出やすい、胃が張りやすい、ゲップがでやすい、便秘や軟便になりやすい、皮膚に症状が出やすい、低体温、食後眠くなる、食後に満たされない、体重が減らない、花粉症で辛い思いをするなどが挙げられます。
アレルギーの原因:
ではどうしてアレルギーを起こす人の割合も数も増えているのでしょうか?
要因の1つは食べ物といえます。
地球環境サミットでの報告を聞く限りでも、100年前の土壌とミネラル量を比較した場合に、現代の土壌では世界中どこの国においても、日本国内でもどの土壌においても55〜75%程度のミネラル量が現代では減っていることが報告されています。
その土壌から育つ農作物に含まれるミネラルやビタミンなどの栄養素も、少なくなっているといえ、昔に比べて体内に入る栄養素が減っていることを意味しています。
また、現代の土壌では、さまざまな駆除剤、遺伝子組換えや品種改良も使用される機会も多く、それらもアレルギー体質の要因になっていることが報告されています。
食べ物とアレルギー:
アレルギーを引き起こしやすい食品としてよく挙げられる食べ物が存在します。
アメリカなどではビッグ4とも呼ばれる食品で、アレルギーを改善したい場合に、まず日頃の食事から1ヶ月前後にわたり下記の食べ物で気になるものから抜いていく方法が一般的かと思います。
・小麦に含まれるグルテン(パンや麺類、スナック菓子、スイーツなどに一般的に含まれ、アレルギーの一番大きな原因といわれます)
・乳製品(牛乳やヨーグルト、チーズなど)
・とうもろこし
・大豆食品(アメリカでは大豆の90%以上が遺伝子組換えで、大豆は日本人よりも消化に時間がかかる、納豆のような発酵食品でないことも要因)
腸管漏れLGS(リーキーガットシンドローム):
上記のような食べ物を食べ続けることで近年増えているのが腸の壁が緩むことによって腸内から本来出てはいけない物質が腸内から血液に流れ出す腸管漏れのLGS(リーキーガットシンドローム)です。
腸管漏れのリーキーガットシンドロームは日本でも急増していることが報告されていますが、人によって体内の弱いところに出やすいことからも、状況が把握されるまでに時間がかかることもあり、日本ではまだその症状を特定されているのは少ないように思いますが、間違いなく今後リーキーガットシンドロームは日本でも知られる存在になることは間違いなさそうです。
LGSまたは、リーキーガットシンドロームから慢性疲労や副腎疲労、甲状腺機能低下症などを患うことも少なくなく、食べ物に気をつけているにも関わらず、ダイエットをがんばってみても結果が出ない場合は、それらを疑ってみてもよいかもしれません。
参考にした情報:
代謝サミット2016
レオ・ギャラント医学博士へのインタビュー
2016年2月2日アクセス
説明ページ:ミネラルとは?