認知症やアルツハイマーの原因と予防のコツ
日本でも若年化しているアルツハイマー型認知症について海外の専門家が集い、その中で認知症やアルツハイマーの原因や食事に含まれる食べ物と栄養素も含めた予防策などについて話し合われていました。
新しい報告も含め、認知症予防のヒントとコツなども報告されましたので、ご紹介します。
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日米で共通するアルツハイマー型認知症の動向:
認知症やアルツハイマーは日本だけに限らず、先進国で共通して増えており、しかも若年化が問題視されています。
今回の認知症とアルツハイマーを語るサミットにおいても、専門家が語る内容はまるで日本の現状について語っているようにも思われたほど似通った内容であったように思います。
アメリカの報告では、現在アルツハイマー型認知症にかかる割合として、65歳以上が人口の10%、75歳以上の25%、85歳以上の50%もの確率で発症しているリスクが存在しており、この数字は日本でも似通っているようです。
認知症やアルツハイマーは脳の病気?:
今回のサミット内でのインタビューでは面白いやり取りの一面がありました。
聞き手の先生が認知症はなぜ脳や頭から発症するのかという問いに対し、認知症にしてもアルツハイマー病にしても決して脳や頭の病気ではなく、そう考えているのは西洋医療が中心のようで、そもそも多くの報告では脳の前に、いくつかの段階を踏んでいる人が多く、少なくともアメリカでアルツハイマー型認知症を発症する人の50%もの人は糖尿病だったり前段階だったりしている点と、70%の人が体重過多で痩せている人でもお腹周りに贅肉がついていることが多いとのことでした。
お腹と脳との関連性として、お腹が大きくなると、その一方で脳は縮小してくることが伝えら、このような報告は今回がはじめてではありません。
報告されている原因:
アルツハイマーと認知症のサミット内で2人の専門家がそれらの症状や病気が若年化していることの原因について述べられていました。
まとめると下記のようになります。
・LGS(リーキーガットシンドローム:腸管漏れ) > 炎症
LGSは小麦粉に含まれるグルテンや添加物、ストレス、環境汚染物質、薬剤などによって腸管に炎症が出ることから腸管に漏れが生じることで、腸内の物質が腸の外の血流内に出てしまうことで、近年日本でも多くの人が患っていると考えられています。
・栄養素の欠乏やバランスの偏りとインスリン ・糖質と小麦粉をはじめとする糖類と炭水化物の過剰摂取 多くの方が日頃の食べ物で炭水化物と糖質の摂取が多くなる一方で、たんぱく質や良質な油に含まれる脂質、野菜を中心に含まれるビタミンやミネラルなどの欠乏。
油は人工的な油や不自然にオメガ6だけが多く含まれる油の摂取が多い一方で本来必要なオメガ3脂肪酸の脂質が低くなりすぎている。
新たな報告でもオメガ6脂肪酸だけの油は炎症を引き起こす原因になっていると報告されています。
・人工甘味料や砂糖・血糖値・化学物質・感染症・口の健康・・・
・第三型糖尿病、炎症、有毒物質、重金属・・・ ・お腹周りの肉の付き過ぎによる炎症
・マイコトキシン有毒(カビ毒)
・口内バクテリア
・ウィルス
・ストレス過多 など
認知症やアルツハイマーの予防のコツ:
上記のように専門家から報告された原因を1つずつコツコツと取り除いたり、改善させていくことが認知症もアルツハイマーもそれに糖尿病についても予防の近道になると述べられています。
特に原因の多くは日頃の食べ物に関係していることや、他の多くの病気と同じように急になるというよりも20~30年前に既に症状がはじまっているともいわれることから、大きな原因となっているスイーツやスナック菓子、パンや麺類をはじめとする炭水化物も含む糖質に加えて、油である脂質の質の変換が高い優先順位であることがわかります。
食べ物ではつまり、たんぱく質と良質な脂質を増やし、炭水化物を減らすということになります。
低GI値(低グリセミックインデックス)の食事と栄養素:
認知症やアルツハイマー、糖尿病もしかりですが、食べ物を食べた時のインスリン、血糖値の上がり方に大きく影響を受けることは明らかですので、食事の際の食べ物を選ぶ時には低GI値(低グリセミックインデックス)といえる多くの野菜から食べることは理にかなっており、懐石料理やコース料理のような順番で最後に高GI値の炭水化物や口直しの果物などのデザートで満たすことはおすすめといえます。
特に野菜は血糖値を上昇させにくく、専門家からのキャベツやブロッコリーなどの緑色の野菜やアブラナ科と食物繊維が豊富な野菜がおすすめされていました。
また食べ物で補いきれない栄養素は栄養補助食品で知られるサプリメントで補助し、代表的な栄養素としてマルチビタミンとマルチミネラル、オメガ3(オメガ酸)フィッシュオイル(EPAとDHAで1日2g)、ビタミンD(1日1,000〜3,000IU)を基本としておすすめされていました。
また日頃の生活の中で加工食品に多い添加物やカビ、重金属、甘味料などは継続した炎症を加速させる上に、体内に残りやすく、認知症やアルツハイマーの原因にもなっているために避けることが予防のコツとのことでした。
参考にした情報:
アルツハイマーと認知症サミット 2016年7月29日 デール・ブレッドセン医学博士 マーク・ハイマン医学博士
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