副腎疲労におすすめの栄養素と日々の行動
副腎疲労は身体のストレスを一手に引き受ける副腎が慢性的に疲労することで慢性疲労のような状態になることで、朝から眠かったり、睡眠や腸内環境の質が悪くなったり、記憶力や集中力の質が低下したりすることです。
副腎疲労の場合に考えられる栄養素の欠乏に補いたいものと日々のおすすめの行動をご紹介。
ストレスと副腎疲労:
ストレスといっても精神的なストレスに限ったものではありません。
身体が感じるストレスというのは、精神的なストレス以外にも例えば加工食品などに含まれる添加物、食べ物に含まれる薬品や環境汚染物質、大気汚染、糖類や不自然な油をはじめとする人工的な物質、薬剤や強い殺菌や抗菌物質、電磁波、運動やダイエットのし過ぎや運動不足、睡眠不足などさまざまです。
昔とちがって現代は自然界に存在する食品や光など、何でもそろっているものの、身体の作り自体は大昔と変化していないために、知らずのうちに身体にとっては大きなストレスになっていることが考えられています。
それらのストレスは身体の中でも小さい臓器の副腎が一手に引き受けているために、身体にとってのストレスが原因の慢性疲労が続くと副腎疲労に発展することが伝えられています。
ストレスとホルモン:
身体にとってのストレスが高まると、私たちの身体はホルモンで調整することをし始め、ストレスホルモンでも知られるコルチゾールや睡眠ホルモンでも知られるメラトニンなどが出るタイミングや量に変化が出てきます。
例えば、ホルモンのコルチゾールは一般的に夜明け前の4時頃にはとても高いレベルで日中から夜にかけて、時間の経過と共に少しずつ下がってきますが、副腎疲労や慢性疲労のような症状を患っている場合は、朝からコルチゾールが低い状態にあったり本来下がる時間帯に上がってみたりと普通とは異なるリズムをとることになります。
夜の睡眠ホルモンで知られるメラトニンも一般的には朝に目覚めた時から15時間後くらいから出始めて、睡眠がしやすいように出てくれるのが、身体が大きなストレスを感じていたり、副腎疲労のような時にはメラトニンが出にくい状態にあったり、低い状態にあったりするために睡眠への影響も出ることになります。
副腎におすすめの栄養と行動:
一般的に副腎疲労や慢性疲労の場合に体内で欠乏しやすい栄養素が報告されているのは下記のとおりです。
・ビタミンB1: ストレスで欠乏しやすくなる栄養素。
・ビタミンB5: コルチゾールのコントロール、副腎ホルモンの生産、エネルギー不足の補充など。
・マグネシウム: 慢性疲労や副腎疲労、不眠症の共通した不足しやすい栄養素。
・ビタミンC: ストレスでも身体で消費されやすい栄養素の1つ。ただし、ビタミンCの質によって大きく異なり、良質なビタミンCではない場合や、防腐剤や他の添加物などが多く含まれていると副腎疲労を加速させることが考えられます。
・カリウム: だるい、落ち着きが無い、野菜が不足している、夏の時期などに不足しがちな栄養素。
・亜鉛: 慢性疲労や副腎疲労、不眠症などにも不足している場合が多い栄養素。
・レバー(肝臓): 副腎疲労に関わらず、加工食品やアルコール、たばこなどに含まれる身体にとっての異物を解毒する際に働く臓器。
・リコリス: 副腎のコントロールサポート
上記の多くの栄養素は相互補完しながら働きをすることが多いために、一般的にはマルチビタミンミネラルのように総合的にビタミンやミネラルを総合的に含む栄養素を基本にすることがおすすめです。
日々の行動:
ストレスホルモンのコルチゾールや副腎疲労などは日々の行動にも大きな影響を受けることで知られています。
コルチゾールのようなホルモンは身体のリズムや感情によっても左右されることからも、散歩をしたり、自転車をこいだり、呼吸法やヨガのようなことをしたりして一定のリズムで身体を使って行なうと身体は落ち着きやすい状態になり、幸せホルモンで知られるセロトニンにも影響を与えることからもおすすめです。
またいくら食事や運動をはじめとする日々の行動でストレスを減らしても、睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪い場合には副腎にとっても負担が大きくなりますし、尚更朝や昼食後にも眠たくて仕方がない状態に陥ったり、ダルさが増したりしますので、できれば7〜8時間程度のしっかりした睡眠がとれれば状況にも変化が出てくるのではないでしょうか。
参考にした情報:
副腎疲労についてのレクチャー
エリックバーグ医学博士
アクセス日:2016年8月24日
関連するおすすめ記事:
LGSリーキーガットシンドローム(腸管壁浸漏症候群)の原因と見分け方とおすすめされる栄養素