慢性疲労や記憶力低下、むくみや体重増加の共通点は体内に蓄積される毒素
一時的な疲れとは異なる慢性疲労、集中力や記憶力の低下、筋肉や関節の痛みや違和感、消化ガス(ゲップ)やむくみ、体重増加の症状の共通点は、知らないうちに少しずつ体内に蓄積されてきている毒素が原因かもしれません。
2015年12月7日にアメリカのニューヨークで開催された医療と健康のフォーラムにて、環境と身体の関係を研究しながら現場で医師として日々医療と向き合う二人の医学博士の講演が私たちの健康や病気、予防に大きく関係しているように思いますので、今回はその中からカギとなる点をまとめてみました。
私たちの住む地球ではさまざまな環境が100年前とは様変わりしていますが、環境だけではなく、日々の食生活や住環境においても身体は影響をうけやすい状態になっていることが、体内に毒素が蓄積されやすい状態にあるということをニューヨーク市内で病院を自ら経営をしている環境専門医のジェフリー・モリソン医学博士は講演の中で幾度となく話し、毒素が体内に蓄積されることで、どのような症状となって表れてくるかを下記のような例を挙げていました。
体内に蓄積された毒素が原因の症状:
・疲れやすい、慢性疲労。
・集中しにくい、記憶力の低下。
・筋肉や関節に痛みや違和感。
・消化ガス(ゲップ)や、むくみ。
・やせにくい体質や体重の増加、など。
毒素の要因例:
また、体内に入る毒素の原因として、いかに何気なく普段使用しているものや食べ物が関係しているかということを知ることができますが、下記がそれらの一例です。
・缶詰めや加工食品に含まれる添加物や防腐剤、小麦に含まれるグルテンなど。
・食べ物を保管するために使用する容器(BPA等入)、ラップ、プラスチック容器、ビニール袋。
・日用品(スキンケア、シャンプー、歯磨き粉、石けん、洗剤、スプレー、消臭剤や殺菌除菌剤、殺虫剤、駆除剤、除草剤など)。
・家庭内外のほこりやダスト。
・大気汚染、など。
おすすめの対処法:
こうして、リストに挙げられるものごとを見ると、いかに普段の生活で私たちの身体に毒素が溜まりやすい状況にあるかがわかりますし、中には毎日どっぷりとそれらの中に浸かっているものもあるように思いますが、講演の中で、モリソン先生は毒素が溜まりにくい体質にするために下記のことがらをおすすめしています。
・まずは食べ物(加工食品を減らして生や新鮮な食べ物を使用するなど)と生活する上での家庭内の日用品や環境の見直し、安全な代替品への切り替え等。
・運動や散歩などで汗をかいて解毒しやすい体質にする。
・睡眠時間をできれば7時間以上にする。
・ごみ、床のほこり、汚染の掃除。
・毒素を出しやすい栄養素の補完(マグネシウム、メチルビタミンB12、メチル葉酸、EPAやDHAのオメガ3系フィッシュオイル、ビタミンD3やビタミンK、プロバイオティクスなど)
上記のとおりに食べ物や日用品の見直しを行い、生活環境が改善されると、身体のエネルギーが高まり、慢性疲労や記憶力の低下の改善、アレルギーやむくみの改善、体重も落ちやすく、ホルモン症状も改善されやすい体質になることからも必要なことを日々実行することをおすすめしています。
ソース:2015年12月7日 ニューヨーク開催ファンクショナルフォーラム