慢性炎症の例とその予防
体内で起こる炎症といわれてもピンとこないかもしれませんが、慢性的な炎症はアレルギーや花粉症のような症状からリウマチやアルツハイマー病をはじめとする疾病の原因にもなりうることが報告されています。
そのために、体内で慢性的な症状が起こっているかどうかが何となくでも雰囲気がわかれば、予防の観点から未然に発展を防ぐことが可能にもなります。
当然のことながら、はっきりとしたことは病院で受診されることをおすすめしますが、さまざまな調査報告をまとめる専門誌の”Prevention(予防)”誌に慢性炎症を示す典型的な3つの症状が紹介されていましたので共有いたします。
慢性炎症の症状例:
1: 気分の落ち込みや鬱状態が続く
同誌ではもちろんすべの気分の落ち込みやうつ症状が炎症の原因ではないと前置きをしながらも、米国を代表するエモリー医学大学精神医学と行動科学が専門のアンドリュー・ミラー医学博士は少ない炎症でも、それらの原因になり得ると信じていし、うつ病のリスクを高めていると伝えています。
炎症の原因の1つとして近年多くの注目を集めているのが、加工食品に多く含まれるグルテンを含む小麦粉を使用する食べ物です。
小麦粉は私たちがよく口にするパン類、麺類、デザートなどの加工食品に必ずといっても過言では無いくらいに含まれる成分なだけに留意が必要です。
他にもトランス脂肪酸をはじめとする安価な油も炎症を加速させることで知られます。
ミラー博士は炎症予防におすすめとして、魚に含むDHAや、EPAの名称で知られているフィッシュオイル、植物性ではエゴマ油や亜麻仁油のオメガ脂肪酸の摂取や、軽くでも運動をすることも慢性炎症の予防におすすめしています。
2: 胃が痛む感じが多い
臓器に炎症が発生する時には胃も傷むことが考えられるといいます。
下痢やお腹の痛み、便秘、グルテン不耐性と関連があるセリアック病、グルテンと関係が大きいことで知られる腸管に穴が開くLGS(リーキーガットシンドローム)なども体内で炎症が発生している症状で知られます。
3: いつも疲れやすい、だるい
慢性炎症が起こっている場合の典型的な症状の1つとして知られます。
以上の3つが慢性的な炎症と最も関係が深い例といえるのだそうですが、炎症はあらゆる疾病ともつながりがあるために、心当たりがある場合や予防を心がける場合には、食べ物を見直したり、散歩等を含む身体を動かすようにしたりしながら、予防を促進したいものです。
Prevention Sep. 6, 2015