季節の細菌や感染症から身を守るためのおすすめ方法
風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSVウイルス、ノロウイルスなどは細菌による強い症状が特徴の疾患です。
感染症にかかりたくないとは誰もが願っていることですが、特に寒くなる季節の変わり目や寒くて乾燥する季節は、このような細菌性疾患が増加します。
そのような季節の中で、こうした細菌への感染から逃れるために、どのようなことができるでしょうか?
考えられる対策をお伝えしたいと思います。
感染の広がり方
有害な微生物はどのように広がるのでしょうか?
鼻、口、喉上気道や、気管や肺の下気道に感染する呼吸器系ウイルスは、主にすでに病気の人が咳やくしゃみ、または会話などにより感染性の病原体を空気中に送り出すことで広がります。
それらを吸い込むと、細菌に感染し病気になる可能性があります。
また、細菌が付着した部分に触れてから目、鼻、口に触れることで呼吸器系ウイルスに感染する可能性もあります。
ただしこちらの方は、吸入したウイルスに比べてリスクは低いと考えられています。
また、ノロウイルスは胃や腸に感染します。
ノロウイルスのような細菌は、感染した人の糞便や嘔吐物の微細な粒子が鼻や口に入ると広がります。
これは、感染者と直接接触した場合、感染者と食器を共有した場合や、感染者が調理した食品を食べた場合、感染した粒子で汚染された食べ物や飲み物を食べた場合、または汚染された表面に触れてから口や鼻に触れた場合などに発生する可能性があります。
感染から身を守るための対策
ここからは、細菌への感染から自分を守るための基本的な方法をご紹介します。
1.定期的に手を洗う
手を洗うことはウイルス感染から身を守る基本と言っても過言ではありません。
誰かと接触した後、外出から家に帰ったらまずは手を洗うことは感染防止法の1つと言えるのかもしれません。
また、帰宅時以外でも、顔(特に鼻や口)に触れたり、食べ物を準備したり食べたり、薬を飲んだり、鼻をかんだりする前には手を洗う習慣をつけておくのも良さそうです。
水だけだはなく石鹸やハンドソープを用いて隅々まで洗うことは汚れを落とすという意味では有効かもしれません。
約20秒間はこすり洗いをする習慣をつけたほうが良いようです。
ハーバード大学付属ブリガムアンドウィメンズ病院の感染症部門の責任者であるダニエル・クリツケス博士によると、石鹸はウイルス粒子を破裂させてくれるようです。
特に胃腸内ウイルスは他の細菌よりも丈夫であるため、ノロウイルスなどから身を守るためには、水だけでなく必ず石鹸を用いて少し長く手を洗う必要があるようです。
そして、うがいも併せて習慣にすることをお勧めします。
2.マスクを着用する
マスクは、ウイルスが鼻や口に侵入するのを防ぐのに役立つと言われています。
混雑した電車など、細菌が人から人へと簡単に移動できる混雑した環境では、マスクを着用することで感染を予防することができる可能性があります。
特に、肺や心臓の病気を患っている人が呼吸器感染症にかかった場合、ほかの人よりも症状が重篤になる可能性があるためマスクの着用は有効かもしれません。
3.自宅内での感染に注意
家族が呼吸器系や胃腸系の病気にかかっている場合には、密接な接触を避け、近くにいるときはマスクを着用しましょう。
後片付けをする際には、ゴム手袋またはラテックス手袋を着用することがお勧めされています。
呼吸器系ウイルスで汚染された表面を消毒するには、アルコール消毒が適しているようです。
また胃腸のウイルスに汚染された部分を消毒するには、希釈された漂白剤または第四級アンモニウムを含む製品を使用してください。
ただしこれらを両方を同時に使用することは有毒ガスを発生する可能性があるため危険です。
いずれも、使用の際には窓を開けて換気をするように心がけましょう。
感染から身を守る可能性のある栄養素
栄養不足になることは避け、バランスの取れた食べ物や食事をしっかりととるようにしましょう。
果物や野菜、全粒穀物、豆類、油、タンパク質などをまんべんなく摂取することが大切といえます。
なかでも特に、ビタミンミネラルや亜鉛をしっかりと摂るように心がけることが、細菌から身を守ることにつながります。
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引用文献:
Warding off germs this winter: What’s helpful, what’s not