慢性炎症は季節の抗炎症食品で乗り切りたい
慢性炎症は、私たちの体の心臓、脳、関節など、様々な部分に影響を与えますが、季節ごとに異なる抗炎症食品の食材やレシピによって、軽減することができるかもしれません。
季節ごとの抗炎症に最適な食材や、食事法をご紹介します。
Contents
炎症とは
炎症は、体の治癒メカニズムの一部です。
たとえば、怪我をしたときに膝が腫れて赤くなったりするのは体を修復していくプロセスである炎症によるものです。
しかし、この炎症性修復プロセスは、時にうまくいかず、長引いたり、助けになるどころか害を及ぼすことがあります。
そして時には、別の健康問題の原因となる可能性があります。
また、慢性的なストレス、肥満、自己免疫疾患に起因する炎症は、時間の経過とともに、関節炎、心臓病、癌などの状態を引き起こす可能性があります。
さらに、脳に害を及ぼす可能性もあります。
研究では、脳内の炎症のレベルが高いことと、認知機能の低下や障害のリスクが高いこととの間に関連性があることも報告されています。
抗炎症食品を食事に定期的に取り入れることにより、こうした炎症に対抗するのに役立つ場合があるようです。
抗炎症を重視する3つの食事法
旬の食品を食べることによる抗炎症効果については、特に研究がなされていません。
しかし、旬のものを食べることはより新鮮である可能性が高く、健康にとっても利点があることは明らかであると報告されているようです。
抗炎症食品に関しては、できるだけ多くの食品を全体的な食事に取り入れることを目標とすると良いようです。
食品とその組み合わせとの間の相互作用にも期待できる食事法を選ぶことは理にかなっているようです。
特に、注目すべきなのは、地中海式ダイエット、DASHダイエット、代替健康的な食事指数の3つの食事法です。
これらの食事療法は、色とりどりの果物や野菜、全粒穀物、豆類、オリーブオイルやナッツバターなどの健康的な脂肪など、抗炎症作用があることでも知られている食品に重点を置いているという点で似ています。
しかし、同様に重要なことは、これらの食事療法は、高度に加工されたスナック類、赤身の肉、甘い飲み物など、C反応性タンパク質と呼ばれる物質を含む体内の炎症マーカーのレベルを増加させる可能性のある食品も排除することです。
これらの食事からさまざまな食品を組み合わせながた食べることで、最も新鮮な旬の食品を選ぶのと同様に、個人の好みに合った抗炎症法を実行するのに役立ちます。
それぞれの食事法について難しく考えすぎずに、全粒穀物、豆類、心臓に良いオイルに、新鮮な果物や野菜を混ぜて組み合わせると、抗炎症を重視する食事に近づけることができます。
季節ごとの抗炎症食材
以下は、季節ごとのおすすめの抗炎症食材です。
-冬の抗炎症食
寒い冬の間は、緑の食材に注目すると良いようです。
この季節には、ケールやほうれん草など、緑の葉野菜が主役になります。
ビートのような根菜類、サツマイモとカブもおすすめです。
また、キウイフルーツ、芽キャベツ、レモン、オレンジ、パイナップルも試してみてください。
-春の抗炎症食
春が来たら、アスパラガス、アプリコット、アボカド、ルバーブ、ニンジン、マッシュルーム、セロリ、そして新鮮なハーブを探してください。
-夏の抗炎症食
夏は多くの種類の農産物の最盛期であり、たくさんの選択肢があります。
ベリー類はとても優れた自然の抗炎症剤です。
ブルーベリー、ブラックベリー、イチゴなど、さまざまな種類を試してみてはいかがでしょうか。
また、さくらんぼ、ナス、ズッキーニ、スイカ、インゲン、ハニーデューメロン、オクラ、桃、プラムなど夏の抗炎症にお勧めな食材はたくさんあります。
-秋の抗炎症食
秋にはリンゴがおすすめです。
他にも、キャベツ、カリフラワー、ニンニク、冬カボチャ、エンドウ豆、生姜、レタスなどもぜひ積極的に試してください。
何よりも季節の野菜や果物をはじめとする季節食品群はその季節に多く収穫できることからも、旬の時期が一番安く入手できるという特権もある上、新鮮なことからも豊富な栄養素を補うことが可能です。
抗炎症食品を選択するときは、可能な限り、健康的でない食材の代わりに使用してみてください。
たとえば、ケーキをリンゴ入りヨーグルトに交換したり、フライドポテトを焼き芋と交換したりなどです。
このような小さな工夫の積み重ねが、時間の経過とともに大きな健康上の利点を積み重ねることにもつながることは言うまでもありません。
関連する記事:
抗炎症や免疫機能の活性効果のある果物とは?
慢性炎症におすすめ食品類と食べ物の選び方?
アトピーにおすすめの食べ物と避けた方が良い食べ物
お問い合わせはこちらから
受付時間 am9:00-pm5:00/土・日・祝日除く