食事や栄養などクローン病の自然な治療法とは?
クローン病は、消化管に炎症を引き起こす炎症性腸疾患 (IBD) の一種です。
現在、特定の治療法はありませんが、症状を軽減するのに役立つ自然療法は数多くあるようです。
クローン病の症状を軽減するのに役立つ可能性のある自然な治療法について探ります。
食事法
クローン病の症状が引き起こされているとは、次のような食事法を試してみてはいかがでしょうか。
・避ける食べ物
高繊維食品、糖類、高脂肪食、辛い食べ物
.摂る食べ物
低繊維食品、卵や白身魚、豆腐などのたんぱく質、精製穀物
.食べ方
-水をたくさん飲む。
-少量の食事を頻繁に摂るようにする。
-安全な食べ物が常に家の中にあるように、常に食品を準備する
-揚げ物を避け、茹でる、グリルする、蒸すなどの調理法を選択する
-食事日記をつける
行動療法
行動の変化は、クローン病の悪化を防いだり、症状を緩和したりする可能性があります。
たとえば、次のような行動に留意してみてはいかがでしょうか。
-非ステロイド性抗炎症薬を避ける
-禁煙
-メンタルヘルスカウンセリング
-マインドフルネス
-ヨガ
-定期的な運動
-CBDオイル
栄養素
クローン病患者の中には、食事だけから適切な栄養を摂取することが難しい人もいるかもしれません。
そのため、クローン病の症状を軽減するのに役立つ可能性のある栄養素を個別に摂取することも検討されることも良いかもしれません。
クローン病の症状の緩和に役立つ可能性のある栄養素には、次のようなものがあります。
–クルクミン
研究によると、ターメリック(ウコン)の有効成分であるクルクミンは炎症を軽減するのに役立つ可能性があるそうです。
ターメリックを使用してで食べ物を味付けすることで、食事にクルクミンを取り入れることもできます。
–プロバイオティクス
プロバイオティクスは腸内に存在するヒトに有益な細菌です。
これは、クローン病患者が腸内でより多くの抗炎症性細菌を生成するのに役立つ可能性があります。
漬物、お味噌、ヨーグルトなど、プロバイオティクスを含む食品を食事に組み込むことで、プロバイオティクスの摂取量を増やすことができます。
–ブロメライン
ブロメラインは、主に果物に含まれる酵素です。
ブロメラインに関する研究では、ブロメラインが腸内の炎症を軽減し、クローン病の症状を軽減する可能性を示唆しています。
-よもぎ
日本人になじみのあるよもぎは、ハーブの一種に分類されます。
研究により、よもぎの使用によりクローン病患者の半数以上が寛解したことが判明したそうです。
よもぎは、オイルやお茶などからも摂取することができます。
–リンゴ酢
リンゴ酢は、炎症や痛みに対処するための人気のある伝統的な民間療法です。
ラットを対象とした2016年の研究では、リンゴ酢を含む酢もクローン病の症状の予防に役立つ可能性があると報告しています。
–フィッシュオイル
研究ではタラ肝油やオメガ3脂肪酸サプリメントなどの魚油がクローン病の症状を緩和する可能性があることも判明しているようです。
フィッシュオイルは、炎症と戦うことでクローン病の症状を軽減するのに役立つ可能性があると報告されています。
-ラベンダーオイル
いくつかの研究では、ラベンダーが IBD患者の腸の健康を調節するのに役立つ可能性があることを示唆しています。
たとえば、マウスを対象とした2012年の研究では、ラベンダーがIBDに関連する腸内細菌であるシトロバクター・ロデンティウムからの保護に役立つ可能性があることが示されています。
腸内微生物叢を調節することでクローン病の症状を軽減するのに役立つ可能性があると考えられています。
これらの栄養素を単独で効率よく摂取するために、サプリメントを選択する方も増えてきているようです。
サプリメントを選ぶ際には、自然の成分だけで作られているものを選ぶことをお勧めします。
まとめ
現在、クローン病のはっきりとした治療法はありませんが、民間の治療法を適切に組み合わせることで、症状を緩和できる可能性があります。
色々な方法がありますので、どの治療法が自分にとって最も効果的かを試し、記録しながら行うことをお勧めしたいと思います。
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