ストレスとも関連する帯状疱疹を防ぐためのヒント
ストレスを抱えやすい社会や生活環境は、免疫系に影響を与える可能性もあるとも言われているようです。
特に、体内に水痘(水ぼうそう)ウイルスや帯状疱疹ウイルスがある人は、ストレスが帯状疱疹の引き金となる可能性があります。
帯状疱疹とストレスの関係について、また、帯状疱疹を防ぐためのヒントを探ります。
Contents
帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、ウイルス感染症の一種です。
帯状疱疹の主な症状は、痛みを伴う水疱状の発疹です。
通常、胴体の両側または顔の片側に縞模様のように現れ、約7~10日でかさぶたができ、2~4週間以内に消えます。
水疱性の発疹が現れるまでの数日間、その部分に痛み、うずき、かゆみを感じることがあります。
まれに、次のような長期的な合併症を引き起こす可能性が報告されています。
-帯状疱疹後神経痛
-眼科帯状疱疹(目の中の帯状疱疹)
-細菌感染
-ラムゼイ・ハント症候群
など
他のウイルス感染症と同様、帯状疱疹には画期的な治療法が見つかっていませんが、抗ウイルス薬による治療が行われることもあるようです。
帯状疱疹は誰でもかかる可能性がありますが、特に高齢者や免疫力の弱い人によく見られるようです。
帯状疱疹は、水痘を引き起こすのと同じウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化するときに発生します。
水痘に罹患した人の体内には、表面上完治したとしても水痘を引き起こすウイルスが残っています。
それは休眠状態のままで、後年に帯状疱疹として再活性化することが考えられています。
専門家によると、帯状疱疹の再活性化と免疫システムには深い関係があるあるとの報告が多く存在しているとのことです。
また、帯状疱疹の再活性化を引き起こす一因としては、重大なストレス、または長期的なストレスである可能性があるとも考えられているようです。
帯状疱疹とストレス
2018年の研究では、精神的ストレス、ネガティブな人生の出来事、目的意識の低さが、帯状疱疹と帯状疱疹の合併症である帯状疱疹後神経痛の発症に寄与している可能性があることが判明したそうです。
特に、精神的ストレスが高い男性は帯状疱疹のリスクが2倍高かったようです。
また、2022年には、新型コロナウイルス感染症患者の間で帯状疱疹が再発しているのは、体内の心理的ストレスと免疫学的ストレスの相互作用に関連している可能性があるとの報告もあったようです。
強いストレスを長期的に感じると、人の体内では、闘争・逃走反応の一部でストレスホルモンの名前でも知られているコルチゾールとアドレナリンが放出されます。
その結果、次のような多くの健康上の問題を引き起こす可能性があります。
-体重の増加
-睡眠障害
-高血圧
-心臓病
-心臓発作
-記憶力と集中力の問題
-うつ
-不安
-胃腸の問題
など
また、コルチゾールは免疫系を抑制する可能性もあるため、コルチゾールの発生により帯状疱疹のリスクが上がることにも関連するようです。
帯状疱疹を防ぐためのヒント
帯状疱疹はストレスとの関連が非常に大きいと考えらえているため、スつレスをを避けるためのヒントがすなわち帯状疱疹を防ぐためのヒントとなるかもしれません。
ストレスを解消したり、ストレスにうまく対処することは、帯状疱疹を予防し、全体的な健康と幸福を改善するのに役立つ可能性があります。
ストレスを軽減するのに役立つヒントには次のようなものが考えられます。
-ストレスの原因となるものを避けたり、制限できるようにする
-日記を付けて、その人の毎日の気分やストレスの原因となる可能性のあるものを記録する
-定期的に運動する
-健康的でバランスのとれた食事を心がける
-「ノー」と言う方法を学ぶ
-現実的な目標を設定する
-ゆっくりとしたセルフケアのための時間を確保する
-家族や気の許せる友人と時間を過ごす
-マインドフルネスや感謝の気持ちを持って過ごす
-温かいお風呂にゆっくり浸かる
-十分な睡眠をとる
-自然が多い場所でくつろぐ
-携帯電話の電源を切るか、使用時間を減らす
など
このように、ストレスをより適切に管理または対処する方法を学び毎日の生活の中に取り入れることにより、帯状疱疹を予防し、健康を維持することにもにつながりそうですね。
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