腸内微生物叢を生涯健康にするには果物や野菜のチカラが必要!?
ご存じの通り、腸内マイクロバイオームには体全体の健康において重要な役割を果たすことがわかっています。
健康な腸内微生物叢には、より多くの種類の微生物が存在することがわかっていますが、新しい研究によると、果物や野菜を食べることは人間の腸内の細菌に多様性をもたらすのに役立つそうです。
腸内微生物叢と果物や野菜を食べることとの関連について探っていきます。
健康な腸内微生物叢と野菜と果物
ここ数年、腸内微生物叢とそれを健康に保つことの重要性について、急激に注目が集まり始めました。
健康な腸内マイクロバイオームには、細菌、ウイルス、真菌などの多様な微生物が存在し、食物の分解を助けるだけでなく、免疫系と腸と脳の軸もサポートしてくれることがわかっています。
腸内微生物叢に関するオーストリアのグラーツ工科大学の新しい研究では、果物と野菜のマイクロバイオームと、腸内マイクロバイオームとの関連を調べたようです。
その結果、腸内の果物や野菜の微生物叢の証拠を見つけることができました。
乳児期に農産物を食べることの重要性
研究結果から、科学者たちは、幼児期により多くの果物と野菜を食べることが、生後3年間の免疫システムの発達に良い影響を与えることを発見したようです。
カリフォルニア州にある医療センターの公認消化器内科医であるババク・フィルージ博士によると、乳児期の腸内細菌叢は母体だけでなく、生後にも母親から大きな影響を受けるそうです。
親が幼い頃から健康的な食事を取り入れることにより、子供が生涯を通じて多様性のある腸内細菌叢を維持し、全体的な健康を増進できるようになる可能性があるようです。
特に1歳から3歳までのマイクロバイオーム定着のために、さまざまな果物や野菜を食べることが推奨されるようです。
子どもが食事だけでなく、おやつの時間にも野菜や果物を摂取できるように、野菜や果物を定期的に入手して準備できるようにすることがおすすめされるようです。
健康な腸内微生物叢を保つために
人間の腸内マイクロバイオームは、数兆個の微生物でによって構成されています。
研究者によると、個々の人間の腸内マイクロバイオームはそれぞれ80~90%もが異なり、同じマイクロバイオームは2つとないことがわかっているようです。
腸内の多様性または重要な微生物の量が少ないと、自己免疫疾患、消化器疾患、高コレステロール、肥満などのさまざまな健康上の問題が発生する可能性があります。
健康な腸内マイクロバイオームには、含まれる微生物の種類が豊富であり、それらの総量も多いそうです。
これにより、マイクロバイオームはより多くの機能を果たすことができるため、より適切に機能することができると推測されています。
このため、人々は腸内微生物叢を多様で健康に保つ必要があります。
健康な腸内微生物叢をたもつためには、次のような方法があります。
-プレバイオティクスや発酵食品を含む幅広い食品を食べる
-ストレスを軽減する
-人工甘味料を避ける
-必要に応じてプロバイオティクスのサプリメントなどを摂取する
-野菜や果物を積極的に食べる
果物や野菜が腸の健康にとって非常に重要である理由の 1 つは、不溶性と可溶性の両方の食物繊維の含有量に関係しているようです。
食物繊維は便のかさを増やし、老廃物を腸内に移動させて排泄するのに役立ちます。
食物繊維は、果物や野菜に含まれる多数の栄養素とともに、腸内のマイクロバイオームに栄養を与え、活性化し、保護、サポートすることがわかっています。
これが結果的に腸内細菌の多様性にもつながるようです。
ほとんどの果物や野菜には繊維が豊富で、有益な成分が含まれていますが、特に腸の健康をサポートするものには次のものがおすすめされるようです。
— 芽キャベツ、キャベツ、ケール、ルッコラ、アスパラガス、ブロッコリー
— タマネギ、ニンニク、ネギ
– キムチ、ザワークラウト、ヨーグルト、味噌、納豆
– バナナ、イチジク、梨、ベリー、リンゴ、アンズ、リンゴ、キウイなど
これらの果物と野菜の摂取により、腸内細菌叢にとって最大限の利益を得ることができるかもしれません。
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引用文献:
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