日本でも注目のライム病の症状とは?
ライム病、(ボレリア症)は、マダニから人間に細菌が感染すると発症する可能性があり、最近日本でも注目の集まっている疾患です。
ライム病の合併症は、関節、心臓、神経系にまで影響を及ぼす可能性があり、重篤な病気のようです。
ライム病についてわかってきていることをお伝えしたいと思います。
ライム病の症状
ライム病の症状は、そのステージによって大きく変わるようです。
通常、その初期症状は非常に軽く、中には症状が出ない人もいるようです。
ステージ 1: 初期のライム病
最初の症状は遊走性紅斑と呼ばれる発疹で、感染してから、3~30日後の初期段階で現れることが多いようです。
発疹はライム病患者の70~80%で発生し、この段階では、次のような症状が報告されています。
-通常、発疹は小さな赤い点から始まり、数日かけて拡大します。
-発疹のサイズは、最終的に直径約30cmくらいにまで達することも報告されています。
-中心部の色が消え、目玉のように見える場合があります。
-通常はダニに刺された場所から始まりますが、細菌が広がると発疹が他の場所にも現れることがあります。
-痛みやかゆみはありませんが、触ると温かい場合があるようです。
-肌の調子によっては、発疹があまり目立たない場合もあるようです。
ステージ 2: 後期のライム病
後期の症状は、ダニに刺されてから現れるまでに数か月かかる場合があるようです。
その症状としては、次のようなものが報告されています。
-頭痛
-首の凝り
-さらなる発疹
-顔面麻痺(顔の片側または両側の筋緊張の喪失)
-関節炎
-筋肉、腱、骨の痛み
-神経痛
-手や足の撃つような痛み、しびれ、うずき
-動悸
-心疾患
これらの症状を、インフルエンザなどと勘違いされる患者さんもいるようです。
ステージ 3: 慢性期
治療後にも、引き続きライム病の症状が持続する場合、慢性ライム病と呼ばれるようです。
慢性ライム病では、感染から数か月から数年後に、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎、角膜炎などを発症する可能性があるようです。
ここまでくると抗生物質は役に立たないと考えられており、代わりに、休息をとりながら抗炎症薬を使用するなどの治療を行うようです。
ライム病の感染
ライム病を引き起こす細菌は、マダニに刺されることによって体内に侵入します。
マダニは、頭皮、脇の下、鼠径部などの見えにくい部分に住み着く傾向があるようです。
マダニは、成虫でも若虫でも、皮膚に小さな穴を開け、そこに口を差し込み、数日間吸血し続けるそうです。
特に若いダニはほとんど目に見えないため、気づかれないうちに刺されてしまう可能性があります。
マダニが皮膚に付着してから 24 時間以内であれば、ライム病の原因となる細菌が伝染する可能性は低いようです。
ライム病の治療はできるだけ早く開始する必要があり、通常は抗生物質が使用されるそうです。
早期に治療を受けた場合、ほとんどの人は順調に回復するようです。
ライム病の予防
ライム病を予防する最善の方法は、ダニに刺されないようにすることです。
そのために、以下のようなことに注意することをおすすめします。
-ダニがいそうな場所を知っておく
-ペットにダニ予防処置を施す
-屋外に出た後は、すべての装備、衣服、ペットにダニがいないか確認する
-外から帰ってきたらシャワーを浴びて、ダニがいないか確認する
-衣類を高温で乾燥させてダニを死滅させる
まとめ
ライム病は、マダニに刺されることにより細菌が感染すると発症することがあります。
初期には、輪状または目のような形の発疹が現れることが報告されており 通常は、抗生物質による治療が効果的です。
関節痛や心疾患などの合併症が後から発生する可能性があり、慢性的に症状が持続する可能性もあるため注意が必要です。
ライム病の予防は、ダニに刺されないことが最も大切ですが、腸内環境を整えるなどカラダの免疫力を強化することなども関連してくるかもしれません。
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