帯状疱疹を予防するための生活習慣のヒント?
帯状疱疹は、顔や体に帯状の発疹ができ、長期間にわたって痛みを伴うやっかいな疾患です。
特に高齢者においては、症状が悪化しやすかったり長引いたりすることが多いようです。
誰もがかかりたくない帯状疱疹を、ワクチン以外で予防する方法について探ります。
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帯状疱疹は
帯状疱疹は、水痘(水疱瘡)を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスが再活性することによって引き起こされるものです。
つまり、これまでに水ぼうそうにかかったことがある人は、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があるということになります。
米国での調査結果によると、人が生涯に帯状疱疹にかかる可能性は30%とも言われているようです。
特に、免疫力が低下している状態では、そうでない人に比べて帯状疱疹を発症する可能性が20~100倍も高くなるとの報告もあります。
帯状疱疹の症状は、まず発疹があらわれる10~72日間前から、倦怠感、頭痛、微熱、異常な皮膚感覚を示すことがあり、その後、特徴的な発疹が現れるようです。
発疹は、通常体の片側にみられ、約50~90日ほどでカサブタの元となる透明な小胞に移行します。
このように長期間にわたり症状が続く帯状疱疹は、さらに帯状疱疹後神経痛という合併症を引き起こす可能性もあります。
これは、帯状疱疹後にも長期にわたり皮膚の痛みが持続するといった症状を持っています。
特に大人になってからかかる帯状疱疹は、症状が重いのが特徴の一つと報告されています。
帯状疱疹は水ぼうそうを引き起こすウイルスによって引き起こされるため、現在では、帯状疱疹の予防対策として水ぼうそうと同じワクチンが承認されています。
帯状疱疹の考えられる原因
誰でも帯状疱疹にかかる可能性はありますが、高齢者や免疫力の弱い人に多く見られます。
2018年の研究では、精神的ストレス、悲しい出来事、目的意識の低さが、帯状疱疹の発症に寄与している可能性があることが報告されています。
精神的ストレスが高い男性は、女性に比べて帯状疱疹の発症リスクが2倍高かったとの報告もあります。
また、2020年の研究では、家族に帯状疱疹や身体的外傷の病歴がある人も、帯状疱疹になるリスクが高いことがわかったようです。
ストレスを緩和するためのヒント
水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化は免疫力の低下によって引き起こされることがわかっています。
そのため、帯状疱疹の予防には、日頃の体調管理がとても重要です。
特に、帯状疱疹とストレスには切っても切れない関連があります。
ストレスが免疫力を弱める要因である可能性があるためです。
ストレスにうまく対処するための対策を講じることで、帯状疱疹を予防することができるかもしれません。
人がストレスを軽減して健康的な生活を送るために役立つヒントには、次のようなものがあります。
-ストレスを引き起こすものを避ける
-ストレスの引き金と思われるものに関して日記をつける
-定期的に運動する
-健康的でバランスの取れた食事をする
-深呼吸などのストレス緩和法を知る
-「いいえ」と言う練習をする
-現実的な目標を設定する
-毎日のセルフケアの時間を確保する
-家族や友人と過ごす時間を充実させる
-マインドフルネスを実践する
-十分な睡眠をとる
-スマホやPCから意識的に距離をとる
生活習慣を変えることはなかなか難しいことです。
ですが、上記のことを意識して生活することで、帯状疱疹を予防できるだけでなく、全身の健康につながることは間違いないことだと思います。
帯状疱疹の痛みや辛さは想像を絶するようです。
予防のためにもぜひ、毎日の習慣を見直して、ストレスをできるだけためない生活習慣を身に着けたていたいものですね。
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引用文献:
Herpes Zoster and Postherpetic Neuralgia: Prevention and Management
Shingles and stress: Is there a link?